本能の赴くままに日記や小説を書いています。
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※ルフィが海賊王になった後設定
俺を突き動かす、この感情の名前はわからない。
俺の中で燻り続けるこの感情…
ただ、わかるのは――お前を手に入れたいという欲求……
「あれ?」
聞き覚えのある驚いたような声にスモーカーはそちらを向いた。
予想を違わず、そこには麦わら帽子を被った少年が一人。
否、少年に見える青年が一人、と言った方が正しい。
童顔と落ち着きのない行動のせいで子供に見られがちだが、とっくに成人していることをスモーカーは知っていた。
「麦わら…」
「しししっ!偶然だな、ケムリン!」
にかっと笑う"麦わらのルフィ"…その姿は海賊の頂点である海賊王の名を持つ海賊とは思えなかった。
「ここで何をしている?」
「ん?メシ食いに来たんだ!あ、ケムリン
おごって~!」
「馬鹿か、てめぇは。海賊にメシ奢る海軍がいるかっての」
ってか、腐るほど金は持ってるだろ、とスモーカーは呟く。
海軍が麦わら海賊団を捕まえようとする理由は何も海賊王がいるからとか、懸賞付きの海賊ばかり(例えば、最強と謳われた鷹の目を倒して大剣豪となったロロノア・ゾロとか)だからというわけではない。
確かにその理由も大きいが、資金のやり繰りに苦労している海軍の狙いは麦わら海賊団が所有するお宝にもある。
国家予算にも劣らないと噂の財宝を押収して、自分たちの資金にしようと考えているのだ。
「だってよー、金はナミが管理してて触らせてくれねぇんだもん」
「あぁ、あの女か…」
金にがめついナミを思い出し、スモーカーは少し遠い目をする。
金への執着心は人並み以上だ、確かに自分たちの船長だろうと触らせはしないだろうとスモーカーは思わず納得してしまった。
「な?だから、おごってくれよ」
「お前、俺が敵だと忘れてないか?それとも、お前の身柄をメシの代金にして構わないという意思表示か?」
「俺の懸賞金って今5億くれぇだろ?なら、5億分メシ食わしてくれるのか?」
「勘弁しろ…そんなに食われたらお前を捕まえる前に破産する」
「にししっ!だろーな!」
嫌そうな顔をしたスモーカーにルフィは楽しげに笑う。
スモーカーはそんなルフィの頭をぐしゃぐしゃと乱暴に撫でた。
「ほら、行くぞ」
「え?」
「メシ奢ってやる」
「いーのか?まさか、奢るふりして捕まえるつもりじゃ…」
「ほぉ…多少は頭が回るようになったみたいだな。だが、今回はその気はない。普通に奢ってやる」
「マジで!フトモモだな、ケムリン!」
「それを言うなら太っ腹だ、馬鹿!」
ペシンと叩いてやるが、ルフィは笑顔を崩さない。
この程度の打撃など、ゴムであるルフィにはどうってことないのだろう。
叩き損な気がしてスモーカーはむっと眉を寄せた。
「でも、ホントにいいのか?」
「休暇中まで仕事やるほど真面目じゃねぇんだ、俺は。それに、覇気使える相手に武器無しじゃな…」
そう言われてルフィはスモーカーがいつもは持っている十手を持っていないことに気付いた。
覇気を使えるようになり、実体のない煙相手にでもダメージを与えられるようになったルフィ相手には、海蝋石でできた武器くらいなければ太刀打ちできない。
無論、武器がなくともスモーカーは強いが、素手でルフィに勝てるかといえば否だ。
生憎とスモーカーは自分の力量を計れない馬鹿ではなかった。
「しししっ!武器ねぇなら少しは安心だな!ってか、休暇中だったのか、おめぇ」
「有休取らなすぎて上から苦情が来て仕方なく、な」
「あー、だから、軍服着てねぇのか。どーりで違和感あると思った」
今スモーカーは軍服ではなく、白いワイシャツに黒いズボンを穿いている。
軍部を出る際、たしぎに「軍服じゃない中将って、なんか違和感ありまくりですね」と言われたくらい軍服でない方が圧倒的に少ないスモーカーは、自分でも違和感があったため、ルフィの言葉に「そうだろうな」とあっさり肯定した。
「で、行くのか?行かないのか?」
「行く行く!!肉がうめぇとこが良い!」
「んなこたぁ知るか。たまたま立ち寄った島の店のことなんぞわかるわけねぇだろ」
「ししっ!それもそーか」
俺もわかんねぇ、と笑顔でルフィは言う。
そんなルフィの頭をもう一度くしゃくしゃと乱暴に撫でると、スモーカーは歩き出した。
「行くぞ」
「おぅ!」
歩き出したスモーカーに続き、ルフィも歩き出す。
「けっこー優しいのな、ケムリン」
「…射止めるなら、まずは胃袋からって言うしな」
「は?どーゆー意味だ??」
「気にするな」
俺を突き動かす、この感情の名前はわからない。
俺の中で燻り続けるこの感情…
ただ、わかるのは――お前を手に入れたいという欲求……
(この欲に名前をつける日も遠くねぇんだろうな…)
ただ…今はまだ、この関係で……
―――――――
そして、食べながらワニの話ばっかするルフィにケムリンがヤキモキするわけですね、わかります(ぉい
俺を突き動かす、この感情の名前はわからない。
俺の中で燻り続けるこの感情…
ただ、わかるのは――お前を手に入れたいという欲求……
「あれ?」
聞き覚えのある驚いたような声にスモーカーはそちらを向いた。
予想を違わず、そこには麦わら帽子を被った少年が一人。
否、少年に見える青年が一人、と言った方が正しい。
童顔と落ち着きのない行動のせいで子供に見られがちだが、とっくに成人していることをスモーカーは知っていた。
「麦わら…」
「しししっ!偶然だな、ケムリン!」
にかっと笑う"麦わらのルフィ"…その姿は海賊の頂点である海賊王の名を持つ海賊とは思えなかった。
「ここで何をしている?」
「ん?メシ食いに来たんだ!あ、ケムリン
おごって~!」
「馬鹿か、てめぇは。海賊にメシ奢る海軍がいるかっての」
ってか、腐るほど金は持ってるだろ、とスモーカーは呟く。
海軍が麦わら海賊団を捕まえようとする理由は何も海賊王がいるからとか、懸賞付きの海賊ばかり(例えば、最強と謳われた鷹の目を倒して大剣豪となったロロノア・ゾロとか)だからというわけではない。
確かにその理由も大きいが、資金のやり繰りに苦労している海軍の狙いは麦わら海賊団が所有するお宝にもある。
国家予算にも劣らないと噂の財宝を押収して、自分たちの資金にしようと考えているのだ。
「だってよー、金はナミが管理してて触らせてくれねぇんだもん」
「あぁ、あの女か…」
金にがめついナミを思い出し、スモーカーは少し遠い目をする。
金への執着心は人並み以上だ、確かに自分たちの船長だろうと触らせはしないだろうとスモーカーは思わず納得してしまった。
「な?だから、おごってくれよ」
「お前、俺が敵だと忘れてないか?それとも、お前の身柄をメシの代金にして構わないという意思表示か?」
「俺の懸賞金って今5億くれぇだろ?なら、5億分メシ食わしてくれるのか?」
「勘弁しろ…そんなに食われたらお前を捕まえる前に破産する」
「にししっ!だろーな!」
嫌そうな顔をしたスモーカーにルフィは楽しげに笑う。
スモーカーはそんなルフィの頭をぐしゃぐしゃと乱暴に撫でた。
「ほら、行くぞ」
「え?」
「メシ奢ってやる」
「いーのか?まさか、奢るふりして捕まえるつもりじゃ…」
「ほぉ…多少は頭が回るようになったみたいだな。だが、今回はその気はない。普通に奢ってやる」
「マジで!フトモモだな、ケムリン!」
「それを言うなら太っ腹だ、馬鹿!」
ペシンと叩いてやるが、ルフィは笑顔を崩さない。
この程度の打撃など、ゴムであるルフィにはどうってことないのだろう。
叩き損な気がしてスモーカーはむっと眉を寄せた。
「でも、ホントにいいのか?」
「休暇中まで仕事やるほど真面目じゃねぇんだ、俺は。それに、覇気使える相手に武器無しじゃな…」
そう言われてルフィはスモーカーがいつもは持っている十手を持っていないことに気付いた。
覇気を使えるようになり、実体のない煙相手にでもダメージを与えられるようになったルフィ相手には、海蝋石でできた武器くらいなければ太刀打ちできない。
無論、武器がなくともスモーカーは強いが、素手でルフィに勝てるかといえば否だ。
生憎とスモーカーは自分の力量を計れない馬鹿ではなかった。
「しししっ!武器ねぇなら少しは安心だな!ってか、休暇中だったのか、おめぇ」
「有休取らなすぎて上から苦情が来て仕方なく、な」
「あー、だから、軍服着てねぇのか。どーりで違和感あると思った」
今スモーカーは軍服ではなく、白いワイシャツに黒いズボンを穿いている。
軍部を出る際、たしぎに「軍服じゃない中将って、なんか違和感ありまくりですね」と言われたくらい軍服でない方が圧倒的に少ないスモーカーは、自分でも違和感があったため、ルフィの言葉に「そうだろうな」とあっさり肯定した。
「で、行くのか?行かないのか?」
「行く行く!!肉がうめぇとこが良い!」
「んなこたぁ知るか。たまたま立ち寄った島の店のことなんぞわかるわけねぇだろ」
「ししっ!それもそーか」
俺もわかんねぇ、と笑顔でルフィは言う。
そんなルフィの頭をもう一度くしゃくしゃと乱暴に撫でると、スモーカーは歩き出した。
「行くぞ」
「おぅ!」
歩き出したスモーカーに続き、ルフィも歩き出す。
「けっこー優しいのな、ケムリン」
「…射止めるなら、まずは胃袋からって言うしな」
「は?どーゆー意味だ??」
「気にするな」
俺を突き動かす、この感情の名前はわからない。
俺の中で燻り続けるこの感情…
ただ、わかるのは――お前を手に入れたいという欲求……
(この欲に名前をつける日も遠くねぇんだろうな…)
ただ…今はまだ、この関係で……
―――――――
そして、食べながらワニの話ばっかするルフィにケムリンがヤキモキするわけですね、わかります(ぉい
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