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本能の赴くままに日記や小説を書いています。
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「ルーク!」
「…ガイ」
手を振ってルークの名を叫ぶガイに、カイルは剣の柄を握った。

「ルーク!良かった、捜したぜ?それにしても何でマルクトの軍艦なんかに乗ってたんだ?」
にこにこ笑いながらルークに気軽に話しかけるガイをカイルは低い声で呼んだ。
「…ガイ・セシル」
「何だ?カイル、どうかしたか?」
「貴様、ここがどこだか理解しているのか?」
「何言ってんだ?カイツールだろ?」
どういう意味で問うたのか理解してないガイは笑顔のままあっさり答える。
ルークはカイルが更にキレる一歩手前のところまでキているのを感じた。
「そうだ、カイツール…つまり公の場だ。ガイ・セシル、貴様はルーク様の何だ?」
「使用人だな」
「そうだ、使用人だ。ルーク様は確かに私的な場では対等に話しても良いとおっしゃられていた。だが、ここで屋敷で接するのと同じような態度を取れば使用人風情に呼び捨てにされている、と侮られるだろう」
「ははっ、カイルは大袈裟だなぁ」
「大袈裟ではない!」
タルタロスの中であったような事を繰り返しているカイルに後ろにいたマルクト兵たちは深く同情した。
ルークと接して、ルークが侮られるような愚かな人間ではない事を同乗していた人間は知っているが、この光景だけ見ればそうとられても仕方ない。
だからカイルは屋敷でもガイに口調を正すよう日々言ってきたのだが、成果は表れなかったようだ。
ルークは二人が言い争ってるのを見ていたが、何かがこっちに向かってきているのを感じて避けた。
が、第二弾に捕まってしまった。
「なっ…!?」
「ルーク様っ?!」
言い争っていた二人、特にカイルは勢い良く振り返った。
ルークが捕まったのは椅子に乗った男…ディストである。
因みに第一弾はアリエッタの魔物だ。
「(あれ?ここはアッシュじゃなかったっけ?で、アリエッタが軍港を襲撃して、ディストとシンクがコーラル城に…)」
「はーはっはっはっ!ちょっとお借りしていきますよ!」
「誰が許すかっ!ルーク様を放せっ!!」
「用が済んだら五体満足でお返ししますよ。勿論、意識もしっかりしたまま」
そう言い残すと椅子はルークを乗せたままコーラル城に向かう。
ルークは考え込んでいるため抵抗をするのを忘れている。
「待ちなさい、洟垂れ!!」
「キィィィイイ!!私は洟垂れではありません!『薔薇のディスト』様です!」
文句を言いつつ速度を緩めないディスト。
「…なぁ」
「なんですか?放せ、とかは聞きませんからね。後でちゃんと開放して差し上げますから今は大人しくしてらっしゃい」
「そうじゃなくってさ、何で俺を誘拐するんだ?…アッシュにでも頼まれた?」
「変な事言いますねぇ。私の意思ですよ。ただ検査をするだけですから心配しなくても良いですよ」
「えっ?同調フォンスロットを開くんじゃなくて?」
言ってからすぐにマズイとルークは思った。
ダラダラと冷や汗を流しているルークをよそに、ディストはルークの言葉に考え込む。
「…もしかして貴方、レプリカだと知ってるんですか?」
あぁ、ばれてしまった…とルークは泣きたくなった。
ディストからヴァンにその情報が伝われば警戒されるだろう。
せっかく懐いていると見えるよう演じてきたのに…
「そんな顔しなくとも大人しく検査さえさせてくれればヴァンには伝えませんよ、安心なさい」
「え?マジで?」
「えぇ、約束しましょう。…大方、髪を切った時にその髪が乖離したのを見たのでしょう?第七音素は分離しやすいですから」
「そうなんだよ!あははは…あの時は驚いたなぁ」
棒読みだがディストは気にならないらしく指摘しない。
ただ、少し楽しそうだ。
「聞いていたより聡明みたいですね。そこそこ強いそうですし?特殊部隊隊長さん?」
「あはは…レプリカだって知ってから結構鍛えたからな。本物が戻れば俺は用なしだし。抵抗できずに殺されるのも釈だし」
「ふむ。アッシュに目をつけたのは悪くないですね。と言うよりキムラスカの特徴である色を曝しているのに何故今まで一度も疑われた言葉がないのかが疑問ですよ、私は」
確かに、とルークは何度も頷く。
それはルークも"以前"からずっと思っていた事だ。
もしかしたら預言を知っていた王や公爵がわざと気がつかないフリをしていたのかもしれない。
「で、あのさ…同調フォンスロットを開いてほしいってアッシュに頼まれたんじゃないのか?」
「レプリカの事は知っていても少しみたいですね。同調フォンスロットは完全同位体でなくては開けないんですよ?」
「へ?俺とアッシュって完全同位体じゃねぇの?」
「残念ながら。稀なケースで、アッシュは音素振動数が変動してしまったんですよ」
そう聞いてルークは驚くと共にローレライの仕業だろうと検討がついた。
預言を曲げた自分を気に入っていたようだしわざわざ"送り返した"くらいだ。
大爆発の事はどうにかしてくれるのではないかと思っていたが…
「(アッシュは超振動使えないのか…『ルーク』じゃなくなったからだと師匠たちは考えてるかもな)」
「もうすぐつきますよ。検査してデータを取るだけなので少しじっとしてて下さいね」
「了解~」
ルークがそう言うとディストは満足そうに笑ってコーラル城まで速度を速めた。

-----あとがき------------------------
ディスト贔屓がまるわかり☆
ジェイドは少し反省したので扱いは良いと思う…(未定


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