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本能の赴くままに日記や小説を書いています。
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9/5(23:16)
>「遥か3の平家in小説。面白いです!~」
ありがとうございます!!
続き…考えていませんでした(汗
なるべく早く執筆してUPしたいと思います!!!

9/15(15:37)
>鵺 さま
ご報告ありがとうございます!
リンク貼りかえました。
マルクトいいですよねぇ~ww
私もマルクト組大好きです!

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「こんにちは、健二くん」
ドアを開けた先にあったのは、思いもよらない人の笑顔だった。


あの事件から3ヶ月の月日が経過した。
太陽がギラギラと照り付け、蝉の声が鳴り響いていた夏真っ盛りのあの日が嘘のように、外に出れば冷たい風が待っている。
あれほど混乱していたOZも復旧に当たる人々の努力により元通りとなり、今は問題なく運営している。
あの日活躍したカズマくんや夏希先輩は3ヶ月経った今でも注目の的だが、当初ほどではない。
僕はと言うと、OZ内(つまり人の見えるところ)で活躍したわけではなかったから騒がれる事もなく……となればよかったんだけど、カズマくんが黄色いリス=ラブマシーンに最初に乗っ取られたアバターの持ち主だと言っちゃった上に、『あらわし』を逸らして自分たちを助けたと公言しちゃったものだから、一躍有名人となってしまった。
二人はOZ内だけだからまだ良いけど、僕の場合、一度犯人扱いで(目は隠してあったけど)写真を放送されてるわけで…かなり人の目が痛かった。
もちろん、カズマくんは考えなしに公言したわけじゃなくて、OZの大混乱がラブマシーンの仕業だと知っても疑いの目を向けてくる世間から僕を守るために言ったという事を知ってるから、責めるわけにもいかないし、責める気も元々なかった。
夏休み明けが一番人の目が痛かったけど、時が経つにつれ、地味な僕からチャンプに返り咲いて今もOZで活躍中のキングカズマの方へと意識が向いていったため、大分楽になった。
以前よりも派手な活躍をしているから、ちょっと気になって聞いてみたら「お兄さん、自信過剰」って笑われたけど、その後に恐る恐る「…ところで、最近どうなの?」と聞いてきたから、やはり感じた違和感は間違っていなかったみたいだ。
人見知りであまり他人と接しないから、懐かれる(と言ったらカズマくんは否定するかもしれないけど)なんて初めてで、何だかくすぐったい。
因みに、アバターは変なリスのままだ。
元のアバターはイメージが悪いからと陣内家の人たちに反対されてしまったし、僕もそう思ったからだ…だからといって、この不細工なリスも微妙だが。

いろいろあったけど、1ヶ月を過ぎると日常に戻ってきた。
時々、思い出したように佐久間と僕に企業からお誘いがあるくらいで、返事はまだ待ってもらっている。
何たって僕たちはまだ高校生だ。
あの事件が起こるまで、このまま大学に進むんだろうなぁと簡単に考えていたから、企業からの誘いなんて想定外で、ただ、佐久間と二人、もし受けるなら同じところにしようなと笑い合っている。

その日もいつもと変わらない日常で、違ったのはバイトがなかったからそのまま帰宅した事くらい。
けれど、この3ヶ月の間にそんな事は何度もあったし、それといって変わった事ではなかった。
けれど、ここにきて変化が…彼が唐突に訪れた。

ピンポンとチャイムが鳴り、健二は「はーい」と叫びながら玄関に駆けた。
いつも母や佐久間や夏希にまで「健二(くん)は危なっかしいから、家に誰か来たら確認してから出な(さいね)」と耳がたこになるまで言われたというのに、失念していた健二はそのままガチャとドアノブを回した。
「どちらさまで…」
「こんにちは、健二くん」
「へ?」
聞き覚えのある声に顔を上げると、そこにはあの家で知り合った男がいた。
「り、理一さん!?」
「良かった、覚えててくれたんだね」
「…忘れたと思ってたんですか?」
「いや、顔は覚えてるだろうけど、いろいろあったからね、名前は抜けてるかもしれないなって」
沢山話したってわけでもないしね、と苦笑する理一に健二は少しだけ納得した。
あんな事件があった上、親戚が覚えられないほどいたのだ、一番接する事の多かったカズマやラブマシーンを作った侘助ならともかく他の人の名前が抜けてるかもしれないと思っても仕方ないだろう。
尤も、持ち出す許可が普通は出ないような車両を持ち出してきたような人を忘れられるはずもないけれど。
「あ、あの、」
「ん?」
「僕、住所教えてませんよね…?」
「うん、そうだね」
「じゃあ、何で…」
「それは言えないかな」
爽やかな笑顔でさらりとそう言う理一に健二は引き攣り笑いしかできない。
謎の多い人だとは思っていたが、ここまでくると、もはや笑うしかない。
夏希は知らないのでそこから漏れたということはないし、後は佐久間だが、接点は殆どないため除外していいだろう。
念のため、明日にでも確認しておこうと決めた健二はにこにこと微笑んでいる理一を見上げた。
「それで、あの、今日はどうして…」
「たまたま仕事がオフだったから遊びに来たんだ」
「え?わざわざ東京まで?」
驚く健二に理一はくすりと笑う。
「そういえば、帰る日が違ったから知らないのか。僕も東京に住んでるんだ」
「そうなんですか!?」
「うん、市ヶ谷駐屯地勤務」
結構近いでしょ、と楽しげに言う理一にこくんと頷く。
「自衛隊なんて仕事してるとなかなか休みが取れなくてね。せっかくだから健二くんと遊ぼうかなって」
「せっかくの休みなら、疲れてるでしょうしのんびり過ごした方が…」
体力勝負のイメージが強い自衛隊…それが休みだというのなら、家でゆっくり寛いだ方がいいのではないか。
健二はそう思って心配げに言う。
だというのに返ってきた返事は健二の予想とは違っていた。
「そうだね。だから健二くん、僕と一緒にのんびりドライブをしないかい?」
「へ?」
「夕飯奢るよ?」
「ぇ、あ、いや、それよりも…」
「健二くんといると癒されるんだ。だから、ゆっくり休めと言うなら一緒にいてほしいんだけど、駄目かい?」
そこまで言われて断れる健二ではない。
幸いと言って良いのか用事もなく暇だったし、父は相変わらず単身赴任、母は先程忙しいから今日は帰れないと電話があったところだ、外出しても特に問題はない。
相手が信用できない相手だというならともかく、理一の身元ははっきりしているし、警戒する必要もない。
黙り込む健二を見て悲しそうに表情を歪めた理一に、健二は慌ててコクコクと頷いた。
「ありがとう、健二くん。それじゃあ行こうか」
一変して笑顔になった理一に健二はホッとしたが、第三者(例えば侘助)がいれば騙されるな、さっきの悲しそうな顔は演技だぞと忠告したに違いない。
しかし、残念なことにこの場には理一と健二しかおらず、健二は理一の差し出す手を恐る恐る握ったのであった。


(チャンスは自分で作らないとね)



―――――――――
続く…かもしれない。
終わり方が中途半端すぎる…orz

理健好きです、数字コンビ!(理"一"と健"二")

拍手[12回]


「腐女子強制バトン」

※見たら強制的にやる。
※好きなキャラ、又はCP(攻×受)をひとつずつ答える。
※知らない、ない場合は×
※答え終わったら最後にジャンルをひとつ追加する。


NARUTOナルト。ネジナル・イタナル
D.Gray-man→アレン。リンアレ!
テニスの王子様→リョーマ。真リョ
BLEACH→一護。浮一!
ONE PIECE→ルフィ。鰐ルw
ガンダム種→キラ。イザキラ
新世紀エヴァンゲリオン→シンジ
聖闘士星矢→×
HUNTER×HUNTER→×
銀魂→新八。土新
DEATHNOTE→月。レイ月
魔人探偵脳噛ネウロ→ヤコ。笹ヤコ
サイバーフォーミュラ→×
名探偵コナン→新一(コナン)。新一受け
幽遊白書→幽助。幽助受
もて王→宏海。宏海受け
サムライトルーパー→×
桜蘭高校ホスト部→ハルヒ。モリハル
幻想水滸伝→×
おおきく振りかぶって→三橋。榛三
鋼の錬金術師→エド。エド受け
ヒカルの碁→ヒカル。佐為ヒカ・スミヒカ
REBORN!→ツナ。スクツナ・コロツナ
SAMURAI7→カツシロウ
コードギアス→ルルーシュ。藤ルル・ジェレルル・ロイルルなど
グラビテーション→×
ホイッスル!→将。渋将・不破将
仮面ライダーカブト→×
シャーマンキング→葉。阿弥陀丸×葉
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所→ロージー。ロジ受け
妖怪シリーズ(京極夏彦)→×
ギャグマンガ日和→×
ポケモン→サトシ。シゲサト
今日からマ王!→ユーリ。グウェユ
アイシールド21→セナ。進セナ・筧セナ
銀河英雄伝説→×
ボボボーボ・ボーボボ→×
攻殻機動隊→×
DOLLS→×
Get Backers→銀。屍銀
封神演義→太公望。太公望受け
戦国BASARA→真田。小十幸
うる星やつら→ラムちゃん
遥かなる時空の中で→あかね。頼あか
結界師→×
犬夜叉→かごめ。殺かご
テイルズオブジアビス→ルーク。フリルク・ジェイルク・ディスルク
セイントビースト→×
沈黙の艦隊→×
戯言シリーズ→ぼく。刃僕
荒川アンダーザブリッジ→×
少年探偵犬神ゲル→×
マイメロ→×
黒執事→シエル。シエル受け
黒鷺死体宅配便→×
ZOMBIE-LOAN→×
SAMURAI DEEPER KYO→キョウ
闘卑伝説アカギ→×
オメガドライブ→×
ぼくとわたしの恋愛事情→×
ガンダムW→×
最遊記REROAD→悟空。悟空受け
BLOOD+→×
咎犬の血→アキラ
すきなものはすきだからしょうがない!→×
南国少年パプワ君→リキッド
学園アリス→×
厳窟王→×
サモンナイト→×
オーヴァードクロック→×
キン肉マン→×
花帰葬→×
ヘタリア→菊ちゃんw √菊!!!
ベルセルク→×
うたわれるもの→×
少年陰陽師→昌浩。六昌・行昌(行成×昌浩/ぇ
クロノクルセイド→×
サイボーグ009→×
トライガン→×
ハーメルンのバイオリン弾き→×
キャプテン翼→×
ポップンシリーズ→ムラサキ
xxxHOLiC→四月一日。四月一日受
るろうに剣心→剣心
ブレイブストーリー→ワタル。ミツワタ
LOVELESS→×
ジョジョの奇妙な冒険→×
医龍→×
BLACKBLOOD BROTHERS→×
スパイラル→歩。清歩
スレイヤーズ→×
フルーツバスケット→透。はとり×透
エム×ゼロ→九澄大賀。柊父九
うたわれるもの→×
遊戯王シリーズ→表遊戯。海表
.hack→×
凉宮ハルヒの憂鬱→キョン。キョン受け
歪みの国のアリス→アリス。
目隠しの国→×
最遊記→リロードと同じ。
エア・ギア→×
あまつき→鴇。
君と僕→要。
ピューと吹く!ジャガー→×
ぼくらの→×
Over Drive→×
らき☆すた→×
ひぐらしのなく頃に→圭一
すもももももも→×
かみちゃまかりん→×
Rozen Maiden→×
地獄少女→×
ケロロ軍曹→夏美
瀬戸の花嫁→×
ハヤテのごとく→×
さよなら絶望先生→糸色望
忍たま→乱太郎!伊乱・土井乱・利乱ww
魔王JR→×
バッテリー→×
図書館戦争→×
ガンダムoo→×
三千世界の鴉を殺し→×

つけたし
サマーウォーズ→健二。理健!


以上です!

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8/25~8/27まで合宿に行ってました~!
ついでに8/28も部活でした~。
11月に学園祭があるので、それまでに曲を完成させないといけないので、大変です;;
しかも今、部長なんですよねぇ…心労が……
まぁ、でも、チェロ好きなんでいいんですけどねw

では、拍手返信です!

8/25(0:21)(0:23)(0:30)(0:36)
>「ヘタリア更新待ってました!ありがとうございます!~」の方
拍手ありがとうございます!!
ドイツの朴念仁っぷりには書いてる私もびっくりです(ぉい
勝手につっぱしちゃって制御不可能でした(笑
次でようやく完結です。
別名:日本編
日本の空回りっぷりが注目しどころです(ぇ


8/27(20:47)
「30万HITの話ってどこにあるんでしょうか・・・?」の方
わかりにくくてすみません(汗
TOPページの更新履歴の上の
++30万HIT企画部屋++です。
(ここからも飛べます↑)

拍手[0回]


ホント自分って浮気性だなぁ…
でも、サマウォすっごく好きなんですよwwww
理健よくないですか?(マイナー
理一さんがイイキャラすぎる…でもって健二くんがかわいいよ(ハァハァ
ついついイラスト描いて、最近始めたピクシヴに載っけちゃいましたw(ピクシブは日記のリンクからいけます


拍手返信
8/19 (14:06)
>たわし さま
拍手ありがとうございます!
フリルクいいですよね、フリルクww
アスランは腹黒でもピュアでもどっちでもいけますwww
天然なのは外せませんが!
カイルクも好きだといっていただけて嬉しいです!!
両方なるべく早く更新したいと思っています。
これからもがんばりますw

拍手[0回]


30万HIT企画部屋に「瞳に映るあなたが真実」【1】をUP

ようやくフリルク小説をUPしました!
まだ書き途中です…前後編では終わりませんでしたorz
今は3話目書き途中です(もうすぐ4話目…

今回更新した話はフリルク馴れ初めでした!
アスランは「笑顔が見たい」→「自分が笑顔にさせたい」→「ずっと笑顔を見ていたい」
ルークは「優しそうな人だなぁ」→「優しい人だなぁ」→「ずっと話していたいかも」
と感じています。

拍手[1回]



企画フリルク、とりあえず前編は書き終わりました…
まだ、後編は書き途中なのですが、upしたほうがいいですかね…?
あ、因みに、フリルク甘々仲間厳しめを目指しております…が、仲間厳しめに重点を置きすぎてる気がします(汗
前編だけでも早く見たいという方がいらっしゃいましたら拍手にそうコメントをくださると助かります。

では、拍手返信です

7/26(2:49)
>「いまさらですが「私の好きな人」読みました~」の方
ありがとうございますww
拙宅の√菊が好きなんて感謝感激です!!!
マンガもだなんて…(感涙
是非、数日以内に更新させていただきます!!!



[つづき]にはどうでもいい絵(ハリー・オリバー)があります

拍手[0回]


ようやくフリルク話書き出しました。
ちゃんと、甘くなるだろうか…と心配になっています。
仲間厳しめに重点置きすぎてるよ…(汗
まぁ、甘くならなかったら新しく話を考えればいいか!(ぉい

h_sedo.png最近、PCに触れないのでケータイでいろんなとこ回って、
いろんなジャンルにはまってます(汗
「忍たま(乱太郎受け)」「種(イザキラ)」「灰男(リンアレ)」
「BASARA(小十幸)」「銀魂(土新)」etc...
ぶっちゃけ、もっといろんなジャンルまわってます。
そんな暇があれば書けって話ですよね…(か、書いてますよ…!(汗

で、今一番はまってるのは「ハリポタ(セドハリ)」です。
やっぱ、マイナーだなぁ、自分…と思わず泣きたくなりました。
泣きたくなるくらい少ないです、セドハリ。
セドハリの前は普通にスネハリが好きだったんですけど、知り合いがはまってたので探して読んでみたら、ツボに入りましたっ…!
あと、オリハリも好きなんですけどやっぱりマイナーorz
オリバーはパーシーが多いっぽいですね、ってか、オリバー自体少ねぇ…(セドリックにも言えるけど
(セドリックの画像探したら黒髪が多かったんですけど、原作だと黒髪でしたっけ?それとも、映画でも黒髪…?ちゃんとセド役の写真見付けたんですけど…茶髪でしたよね?間違えて他の人描いたんじゃないかと心配になってきた…)


[つづき]にセド+ハリ小説あり

拍手[18回]


「大変ですぅ~!イオン様が攫われてっ」
「「「………」」」
「何だって?!大変じゃないか!」
「一大事じゃない!」
ヴァンと昨日決めた進路を話し別れた後、さぁ行くかと思った時、バタバタと騒がしい足音と声が飛び込んできた。
その言葉に反応したのはガイとティアだけで、ルークやカイル、ジェイドを含むマルクト兵は呆れたようにアニスやガイたちを見た。
「…アニース。何故、イオン様が攫われたと断言できるのです?」
「寝てる間にいなくなってて、聞き込みしたらサーカス団っぽい人たちと一緒にいたって…」
きっと、六神将の仕業ですよ~!と騒ぐアニスに、ガイやティアは捜し出して助けなきゃと勝手に決意する。
それを見たカイルはルークに断りを入れると、アニスに剣を突き付けた。
「黙れ、エセ導師守護役」
「なっ…エセって何よ!私はちゃんとした…」
「私は黙れと言ったんだ。『ちゃんとした』?職務怠慢をしている者を『ちゃんとした』などとは言わない。本来なら30人いなければならない導師守護役は今は貴様一人しかいないのだぞ、交代する者がいないからと言って不寝番をしなくていい理由にはならん」
「不寝番?」
不思議そうなアニスの様子にカイルを始め、ジェイドやマルクト兵たちは絶句する。
「今までも、していなかったのか…?」
「え?だって…」
言い訳をしようとするアニスに「黙れ」と低く言う。
「だいたい、何故それをわざわざ我らに言うのだ。貴様の上司は城にいるだろう、何故そちらに報告しない?それとも、その上司の命令でここにいるのか?」
だいたい、六神将は大詠師派で有名だ。
モースの命令でイオンを攫ったのではないとは言い切れない。
その事も尋ねると「違いますよ~」と軍人が使うような口調とは信じられない口調で否定した。
「モース様は六神将の勝手な行動に怒ってましたから違いますって。それで、私がここにいるのはできたら一行に加えてほしいなぁーと思ったんですぅ。陸路で行くんですよね?私も連れてって下さい!」
そんな事を言うアニスを奇妙な物体を見るような目で見る一同。
しかし、空気の読めない者が勝手に口を開いた。
「そうね…イオン様が攫われたとなると和平に支障をきたすわ。すぐに追いましょう」
「そうだな。俺もそう思うよ」
「はぅあ!ありがとう~!」
「当然の事よ」
「あぁ」
勝手に話を進める者たちに他の者たちは頭痛がするとばかり顔をしかめる。
ルークはうちの者がすまないとマルクト側に謝り、マルクト側はルークのせいではないと言って慌て、その様子を見たカイルはキッとガイを睨み付けた。
「ガイ・セシル…貴様、たかが使用人の分際でルーク様のお顔に泥を塗るとは…恥を知れ!」
「は?カイル、何言ってんだよ」
「わからないなら黙っていろ。旦那様から貴様の解雇許可は頂いている。次に不適切な言動、行動があった場合、容赦なく首を切る。覚悟していろ」
「ちょっと!ガイは別に悪い事なんて言ってないじゃない!」
「ティア・グランツ。いつ発言を許した?罪人風情が口だしをするな」
そう言ってギロッと睨むと、ピシリと固まるティアに、これで軍人だったなど嘆かわしいと溜息をつく。
別にダアトの軍人がどうであろうと知った事ではないが、それがルークに害を与えるというなら話は別だ。
この派遣の責任者はルークであり、彼らが起こした事は全てルークに責任としてのしかかってくる。
つまり、ティアやガイたちの馬鹿馬鹿しい発言の責任はルークに降り懸かってくるのだ。
「そして、アニス・タトリン。貴様は城に戻れ」
「ちょっと待って下さいよぉー!イオン様の身が危ないんですよ~?戻ってる場合じゃありませんって!」
「我らに助けを請う事が間違いだと言っているんだ。城に戻ってダアトに要請すればいいだけの話だろう。貴様の他にあと29人もの導師守護役がいるのだ、それだけいれば六神将に太刀打ちできるだろう」
「そ、れは…」
「それに、これはダアト内部の問題。我らが手を貸したとなれば、キムラスカとマルクトからの内政干渉を許すきっかけになるが、それでも良いのか?」
その言葉にアニスは漸く理解できたのか真っ青になる。
そして、礼も取らずに慌てて城へと走り去ったた。
「無礼な……ルーク様、御前をお騒がせしました」
「いや、大丈夫だよ」
「マルクトの方々も申し訳ない」
「いえ、当然の対応ですよ。ところで、お聞きしたい事があるのですがよろしいですか?」
ジェイドの言葉にカイルはルークを見、ルークが頷いたのを確認すると、「何でしょう?」と尋ねた。
「他の騎士はどちらに?」
「それならば、隠密行動を取っている。そうだな…あそこの一見商人に見える者やそこにいる旅人に紛した者はそうだ。あと、一人先鋭隊に紛れ込ませているし、他はルートの確認や妨害の排除に行っている。あとは、陸路だと砂漠越えだからな、バチカルの外でキャラバンに紛して待っているはずだ。砂漠を越えるのにキャラバンを雇わないのは逆に不自然だからな」
「成る程…」
的確な手配にありがとうございますと言うジェイド。
このジェイド、素直すぎて気持ち悪いと思いながら、ルークは苦笑するのであった。


―――――
久しぶりすぎてカイルの口調はようわからん…〓
でもって、他の騎士団員の名前を出すのが面倒くらいってのがまるわかりな文章ですね……

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