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本能の赴くままに日記や小説を書いています。
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やったもん勝ちなんだぜ☆(ぉい
ちょっと恥ずかしいので、伏せます。






 

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はまりまくりです…
鉛筆描きで汚いうえ、二人とも初描きという暴挙です…(汗

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蓮は我慢の人だと思います!
耐えてる蓮と天然なキョーコちゃんが大好きです!!
がんばれ、蓮!(ぉい

拍手[15回]



「はぁ?写真ですって?!」

雪花は心底嫌そうに顔を歪めると、ギロリとそんなことを言い出した監督を睨み付けた。

「兄さんの写真だって撮らせたくないのに、私とセットの写真が欲しい?ふざけないで!私は兄さんと違って(コレに出る)役者でもなければモデルでもないのよ?」

何考えてるのよ!と叫ぶ少女にスタッフたちは注目する。
謎の俳優『カイン・ヒール』の妹『雪花・ヒール』は本人が言うように役者でもモデルでもなく、兄であるカインの付き人である。
モデルばりのプロポーションで、美しい雪花は、ボディピアスさえなければモデルでも通用するであろうが、本人は兄のことしか考えていないため、その道を歩むことは今後ともないだろう。
何で、あんなおっかない兄に夢中なんだ…とスタッフたちは残念に思いながら雪花たちを眺めていると、そこに近付く男が一人。

「セツ」

「あ、兄さん!聞いてー!この人がね…」

「聞こえていた……必要ない」

「そうよね!兄さんならそう言ってくれると思っていたわ!」

そう言ってぎゅっと抱き着く雪花をそのままに、カインは監督と向き合う。
カインの目は「余計なことをするな」と語っており、その鋭く冷たい眼差しだけで人が殺せそうである。
カインの正体を知っている数少ない人間である監督でもその視線は恐いのか、顔色が悪い。

「だけどな…」

「………」

「……場所が悪い。とりあえず、二人ともこちらに来てくれないか?」

どうにか説得しようと思った監督だが、腹を割って話すには場所が悪いことに気付き、二人を楽屋へと誘う。
雪花がじっとカインを見上げると、カインは雪花を引きはがし、監督の後を追って歩き出す。
引きはがされて不機嫌になった雪花も、渋々その後を追ったのだった。


パタンッ
楽屋のドアが閉まったその瞬間、雪花――否、キョーコはがばっと頭を下げた。

「失礼な態度を取ってしまい、誠に申し訳ありませんでした!ですが、先程の言葉通り、私はカインの付き人ですから、写真を撮られるのは…」

「雪花さん、顔を上げてくれ。君の言いたいことはわかってるから」

『雪花』と全く違う少女に監督は苦笑する。
因みに、普段と同じ喋り方になっても名前は言わない。
個室とはいえ、誰がどこで聞いているかわからないからだ。

蓮を殺人鬼として出演させるにあたり、ローリィから『敦賀蓮』のマネージャーを付けるわけにはいかないからと社の代わりに紹介された少女。
謎の俳優"X"の妹で、『雪花・ヒール』
そう紹介された時、謎の俳優"X"改め日系英国人『カイン・ヒール』とどこか似た雰囲気を持つ少女に、一瞬本気で兄妹だと信じかけた。
が、『カイン・ヒール』は『敦賀蓮』であり、彼に妹がいるという話は聞いたことがない。
困惑する監督にローリィは笑いながら、少女の正体を明かした。
「彼女は一応タレントの『京子』だ。『Dark Moon』の『未緒』と言った方がわかりやすいか?」
そう言われてかなり驚いた。
百人が百人「別人だ」と断言しそうなほどに見た目も雰囲気も違ったからだ。
イジメ役として注目されている新人タレントである彼女の違いすぎる外見と雰囲気と、ローリィ社長の保証があることからばれることはないだろうと思いつつ、どこかでボロを出すのではないかと心配していたが、心配無用だったらしく、彼女は見事に病的なほどのブラコンを演じている。
例えば、「私と兄さんの時間を邪魔しないで!」と言って(少しでも蓮を休ませるために)人払いをしたり、「私の兄さんに他の人と同じモノなんて食べさせるつもり?」と言って(少食な蓮のために)局弁を拒否したり(因みに蓮の弁当はキョーコの手作りである)、撮影が終わった瞬間「兄さん、お疲れ様~!今日も素敵だったわ!」と言って(共演者が話しかけてくる隙をなくすために)抱き着いたり…(最後に関しては無用な心配だと思うが)

「だが、この映画の特集でね、カインの写真が必要なんだけど、カイン単体より二人セットの方がばれにくいと思ってね」

「そんなことないです!カインは完璧ですから!!」

そう訴えるキョーコに「君にはばれたけどね」とカイン――蓮は苦笑する。

「私なんかが一緒に写って、私のせいで芋づる的にばれたらどうするんですか!『雪花』が私だってばれたら、『カイン』がどこの事務所の人間なのかばれて……」

そんな状況になった場合を想像したのか、ガタガタと青い顔で震えるキョーコ。
雪花=京子だと気付く人はいないと思うけどな…とそんなキョーコを見ながら蓮と監督は思った。

「それに、私からばれなくても、いつかはカインの正体を明かす日が来るんですよね?そうしたら、絶対『妹』は誰だって話題になりますよね?『妹』だったっていう情報だけならまだしも、こんな奇抜で露出の高い恰好の写真が残っていたら………私に生き恥を曝せと言うんですか?」

そう真剣に言うキョーコに監督は「うっ…」と言葉に詰まる。
それに畳み掛けるように蓮も言った。

「俺も反対です。カインの情報は少しでも伏せておくべきです。どうせ、『雪花』の情報はここのスタッフや共演者から流れるんですから、わざわざ明かす必要はありません(ってか、彼女のこんな姿を世間に曝すなんて冗談じゃない!!)」

その後押しにキョーコは「そうですよね!」と笑顔で頷く。
セツ魂が入っていれば「流石はカイン兄さんね!」と抱き着いただろう。

「…カインくんの言うことも一理あるね」

仕方ない…と監督は苦笑した。
せっかくローリィの許可まで取ったが、無駄になってしまったらしい…。
まぁ、半分は『雪花』がこの場だけの存在であるのはもったいないという私情であるため強くは言えない。

「わかったよ。その代わり、誰もが『君』だってわからないような、そんな写真にしてくれよ?」

「もちろんです」


というやり取りがあったため、その話はその場で流れた…が、世の中はそう甘くなかった。
スタッフに紛れ込んでいたBOOSTの記者の手で、現場から車までの短い距離を仲良く歩いていた二人の姿が激写され、『謎の俳優"X" 撮影現場に女を連れ込む?!』という蓮たちとしても映画製作側としても不名誉な記事を書かれたため、その誤解を撤回するために結局二人セットの写真が撮られることになったのであった。
その際に「これは演技、私は役者、この恰好は不可抗力で私の意思じゃないんだから、いつかばれてもそう言えば…って、やっぱりいやぁぁぁぁあああ!!!」と楽屋で泣き叫ぶ少女と、役(B・J)よりも恐ろしい表情で「あれを世に出すなんて…」と嘆き、「いっそ、あの子を見た奴全員殺したい…」と呟いて、撮影スタッフを恐怖のどん底に突き落とす男の姿があったとか…




―――――――――――――――――――
懲りずにスキビですが、何か?
本誌も読んでませんが、何か?

以前も書いた通りコミックス派なので、二次創作と感想から情報を得て展開を知るという暴挙に出ています。
なので、捏造を更に捏造している可能性がありますので、ご了承下さい(今更

拍手[68回]



ノックをしようと腕を上げた蓮はふと中から聞こえてくる音にその手を止めた。

「…間違ってないよな?」

思わずそう呟き、ドアのマークを確認する。
『Love Me』のロゴを確認した蓮は安心したように息を吐くと、コンコンとドアを叩いた。
すると、音が途絶え、代わりに「はい」と聞き覚えのある女性の声が聞こえた。
蓮はガチャッとドアノブを回し、ドアを開けると、そこには予想通りの人物が意外なモノを持って立っていた。

「あ、敦賀さん!こんにちは。昼間に事務所にいるなんて珍しいですね!」

「こんにちは、最上さん。それ…ヴァイオリンだよね?」

中に足を踏み入れ、ドアを閉めながら不思議そうに問う蓮。
その問いにキョーコは頷くと、蓮に椅子を勧め、テーブルの上に持っていたヴァイオリンを置くと、お茶を入れる。

「はい、どうぞ」

「ありがとう」

遠慮なくお茶を一口飲む。
キョーコは自分の分も入れると、「失礼します」と言って、蓮の向かい側に座った。

「最上さんってヴァイオリン弾けたんだ…知らなかったよ」

キョーコが料理や裁縫が得意で、茶道に精通しており、蓮そっくりな人形を作れるほど器用で多才だと知っていたが、楽器まで弾けることを知らなかった蓮は少しつまらない気分になりながらも、「すごいね」と微笑んだ。
しかし、相手は蓮の(とある感情を除く)感情に敏感なキョーコである。
ピギョッと芸能人として…その前に女の子としてあるまじき顔をしたキョーコは、何がイラツボに入ったの~~!?と内心パニックになりながらも、ぶんぶんと首を横に振った。

「い、いえ、滅相もない!弾けるなんてレベルには程遠いド素人でございますぅぅぅうう!!!」

「そう?結構上手いと思ったけど…」

「え?」

「ここ防音だし、ドアの前に立つまで気付かなかったんだけど、さっきヴァイオリン弾いてたろ?少しだけ聞こえてきたけど、下手なんて思わなかったよ?」

その言葉にキョーコは目を見開くと、てれてれと頬を染めて破顔した。
その表情に蓮は無表情になり、――どうしてくれようか、この娘は――と目を細めたが、照れて俯いたキョーコは気付かず、「あのですね」と話し出した。

「実は、未緒の役作りのために始めたんです」

「え?」

予想外の言葉に、蓮は「未緒がヴァイオリンを弾くシーンなんてあったっけ…?」と首を傾げる。
そんな蓮の心境に気付いたのか、キョーコは「シーンにはないんですけど…」と話を続けた。

「未緒が顔に傷を作る原因って、唯一操より未緒のヴァイオリンの才能が秀でていたことにあるじゃないですか」

「そうだね」

「だから、原作を読んでからすぐにヴァイオリンを始めたんです。まだ養成所では役作りについて習ってなかったので、せめて雰囲気だけでも掴むことができれば…と思いまして…」

「なるほどね…ということは、始めたのは半年前くらいってこと?」

「そうなりますね。移動までの時間が長い日とか、ラブミー部の仕事がない日とか、オフの日とかにここで練習してたんです。主に昼間に練習してましたから、敦賀さんが知らないのも無理はないかと…」

にこにこしながら言うキョーコに蓮の表情も思わず緩む。
キョーコと会うのは主に『Dark Moon』の現場か、仕事帰りか、または(社がわざとキョーコと時間が会うように調整した)移動までの短い時間である。
オフに事務所にいるはずはないと思っていたので、キョーコがオフの日はラブミー部に寄らなかったから盲点だった…

「そうなんだ…半年で弾けるようになるなんてすごいね」

「いえ!ですから、弾けるとかそういうレベルではありませんし、『幻想即興曲』を先生の手を見て覚えた敦賀さんほどでは…(私は敦賀さんみたいな化け物じゃないのよ!)」

「…………今、『私は敦賀さんみたいな化け物じゃないし』って思ったね?」

「い、いえ、そんなことは……っ」

ぶんぶんと首を振るキョーコに、蓮はキュラキュラと似非紳士スマイルで「ん?」と促すと、キョーコはどばーっと涙を流して、「思いました~~、ごめんなさぁぁいぃぃぃいい!!」と泣き叫んだ。
蓮はキュラキュラ笑いながら、「やっぱり思ったんだ…」と呟く。
他の人には「凄い!」と評価された蓮だが、社には「化け物め」と言われたため、社と同じように(寧ろそれ以上に)蓮の感情に敏感で、笑顔に騙されないキョーコなら同じように思うのではないかとカマをかけたのだ。
結果、予想通りそう思われていたようで…蓮は少なからずショックを受けたが、それをおくびにも出さず、似非紳士スマイルのままキョーコを見つめた。

「ショックだなぁ…化け物だなんて」

「(十分、化け物だと思うわ。普通のピアノ未経験者は短期間であんな難しい曲を弾けるようになんてなれないわよ)」

「………今、『十分、化け物だわ』って思ったね?」

「(ひぃぃい!何でこの人、心の中が読めるのよ!)」

「それは、君は顔に出やすいから、かな。君の思ってることなんてたいていの人ならわかると思うよ」

「(なんとなくはわかっても、そこまで的確にはわからないわよ!)」

一方だけが喋っているのに会話が成り立っているこの光景は誰かが見ていたら不思議に思っただろうが、ここを訪れる可能性のある社や琴南は、蓮がいる間はなるべく近寄らないようにしているため、その光景を見る者はいなかった。

「最上さん」

「な、なんですか?」

「何か弾いてくれたら許してあげるよ?」

「はぃ?!」

「俺の心に傷を負わせたんだから、それくらいしてくれるよね?」

「(化け物って思われたくらいで傷付くほど繊細じゃないくせに…)」

「ん?」

「ご、ごめんなさぁぁいぃぃい!!心を込めて弾かせていただきまぁぁす!!!」

似非紳士スマイルに屈したキョーコは見事な土下座を見せた後、立ち上がって、先程机に置いたヴァイオリンを構える。
そして、簡単にチューニングをすると、ちらっと蓮を見て、「下手でも笑わないで下さいね…?」と呟き、弓を構えた。

「………」

奏でられる音に蓮は目を見開く。

――始めたのが、いつだって…?

音は固いし、ビブラートは効いてない…確かに初心者らしいといえばらしい演奏だろう。
しかし、音程は安定しているし、ミスもなく、音が掠れることも滅多にない。
まるで機械が演奏しているようだが、表現力がつけば、プロ級とまではいかずともアマチュアの演奏としては上手い分類に入るだろう、と蓮は思った。

一曲を弾き切り、不安げに蓮を見上げるキョーコに、蓮ははぁと深い溜息を吐く。

「……君も他人のこと言えないと思うよ。半年でそこまで弾けるなら十分化け物だ。しかも、俺には先生がついてたけど、君は独学だろ?」

「でも、私は敦賀さんと違って楽譜読めましたし、他にも楽器やってましたし…」

「へぇ…何やってたの?」

「(な、何でそこで毒吐き・嘘つきスマイルなのよ!?)…お琴、ですけど」

「そうなんだ…でも、大分ジャンルの違う楽器だよね」

「まぁ、そうですけど……で、でも、1日2時間のレッスンを5日やっただけで、つっかえずに『幻想即興曲』を弾けるようになった(社さん情報)敦賀さんほどではありません!半年もやればこのくらい誰だって弾けますよ」

そう訴えるキョーコに蓮はそうだろうか?と内心首を傾げる。
経験者ならば自分の経験に基づいて否定や肯定ができるが、生憎と蓮はヴァイオリンを弾いたことがない。
よって、キョーコの言葉を否定することはできないが、それでも、半年でここまで弾けるのは凄いと思った。

「…まぁ、君がそう言うなら、そういうことにしてあげるよ」

「そういうこと、じゃなくて、そうなんです!」

「はいはい」

明らかに信じていないキョーコに蓮はくすりと笑うと、ふと何かを思いついたのか、じっとヴァイオリンを見た。
その眼差しにキョーコは「嫌な予感がする…」と青ざめる。
そんなキョーコに蓮はにこりと微笑んだ。

「………ねぇ、君さぁ…」

「お断りします!!!」

「……俺、まだ何も言ってないんだけど」

「敦賀さんがそういう表情をする時はろくなことがないんですっ」

「ろくな…って、君ねぇ。仮にも尊敬していると公言している先輩に吐くセリフじゃないと思うんだけど…」

「それとこれとは別です!」

きっぱりと言い切るキョーコに、「流石は最上さん。割り切り方が他人とは違う」と蓮は笑う。
その笑みを見て、キョーコはますます顔を強張らせた。

「実は、『Dark Moon』の最終回のエンディングのことなんだけどね、テーマソングを『嘉月』がピアノで演奏するって話が出てるんだ」

「…そうなんですか。敦賀さんならできますよ」

「うん、ありがとう。けどね、問題があってね…」

「(聞きたくないけど)…何ですか?」

「ピアノ用に編曲すると音が足りなくなるらしいんだ」

困ったことにね、と蓮は苦笑する。
その苦笑いがくせものなのだとキョーコは思った。
似非紳士スマイルなら「そうなんですか、大変ですね」と流せるのに…と。

「だから、ピアノを2台にしようとか他の楽器を入れようって話になったんだけど、他のメンバーも出演者じゃなきゃ『嘉月』に弾かせる意味がないからね、監督もプロデューサも困ってるんだ。『嘉月』が伴奏を弾いて、『美月』に歌ってもらおうって話も出たんだけど、主旋律の音はすごく高くてね、歌手でもない彼女が歌うにはきついらしい」

「はぁ、そうなんですか…」

「うん、そうなんです。だからね、最上さん」

「……………………ナンデショウカ?」

「君、ヴァイオリンで主旋律弾いてくれない?監督たちには俺から伝えておくから」

にっこりと笑顔でそう言われたキョーコは真っ青になり、思わず後ずさる。

「……何かな、その反応は」

「い、いえ、別に…(条件反射で…)」

自然な笑みから一転、似非紳士スマイルを浮かべる蓮に、キョーコは顔を引き攣らせた。

「…ふぅん、そう…まぁ、(後で聞き出すから)いいや。それより…やってくれるよね、最上さん?」

「む、無理ですよ!」

「何で?ヴァイオリンだったら高い音でも平気だと思うんだけど…」

「そうではなくて!私みたいなずぶの素人が演奏したら、『Dark Moon』の評価自体落としちゃうかもしれませんし、最終回の撮りまで1ヶ月もないんですよ?今から練習して人前で演奏できるレベルまで仕上がるのにどれほどかかるか…っ!皆が皆、敦賀さんのように化け物じゃないんですよ!」

「大丈夫だよ。先生をつけてもらえると思うし。それから……また、化け物って言ったね、最上さん…。そう何度も言われると本当に傷付くんだけど…」

他でもない君に言われたら、特に。
とは言わない。
言ったところで「申し訳ありませぇぇん!!私のようなぺーぺーの俳優というのもおこがましいジャリタレが…」とか曲解して土下座を繰り出すことが目に見えているからだ。
それに、鈍感なキョーコのことである…余計な一言まで付け加えかねない。

「あ、すみません!で、でも、本当に無理なんですってば!それに私、『未緒』なんですよ?『美月』ならともかく、『未緒』と『嘉月』なんてありえませんって!!」

「…そんなことないよ。『未緒』は味方になるんだし、問題ないと思うよ。それに、そんなにおかしいっていうなら、『美月』を『嘉月』と背中合わせで座らせたりして、何もしなくてもおかしくないような構図にすればいいんじゃないかな」

「そ、それはそうかもしれませんけど…」

「まぁ、監督たちがどう判断するかわからないし、ここでどうこう言っても意味はないよね」

「そうですよね!」

監督たちがOKを出すわけないわ!と元気になったキョーコに蓮は苦笑する。
蓮には監督たちが蓮の案を採用するという確信があったからだ。
それほど、『嘉月』で締め括るのにこだわっていたし、『未緒』がヴァイオリンを弾けるという設定に反していない以上、やらせないという選択肢は逆にない。


案の定、キョーコがヴァイオリンを弾けるを知った緒方は蓮の案を採用し、キョーコは泣きながら練習したのであった。

因みに、そのエンディングは特別特典として最終巻のDVDに付き、発売したその日に完売。
入荷待ち、という状況を作り上げたのであった。




―――――――――――――――――――
蓮キョが好きです。
それ以上に蓮→キョが好きです。

キョーコちゃんならやりそうだなぁ…と思って書いてみました。

拍手[73回]



最近、スキビにはまってる管理人です。
蓮キョフィーバー中!!!
でも、コミックス派なので、続きがわからない…。
B・J編が気になってたまりません…っっ

カインxセツが気になるこの頃(←どっちにしろ蓮キョじゃねぇか


ではでは、拍手返信ですノ

4/1(15:13)
>しう 様
拍手ありがとうございますwww
せっかくのエープリルフールだし(?)、何かやらなきゃ!と思って書きました。
最近、全然文章が書けないので、フリルク書けて安心しました…

「あ、わかった!昨日、エープリルフールじゃん!」
「はっ…じゃ、じゃあ、ただの将軍の冗談だったんだな!!」
「なら、何でルーク戻ってこないのかしら…?」

「「「「「………」」」」」

「あら…あそこにいらっしゃるの、フリングス将軍では?」
「ホントだ!お~い、フリングス将軍!!」
「…おや、皆さん。こんにちは」
「あ、こんにちは…じゃなくて!ルークは?」
「ただいま、私の母とお茶をしてますよ」
「は?」
「とても気に入ったようで、取られてしまいました」
「はぁ?!」
「ちょ…昨日のはエープリルフールの嘘だったんじゃ…」

「嘘から出た真…って言葉知ってます?」

「「「「「え………?」」」」」

「そういうことですので」
「…」
「出発なさる時は軍部の方に報せてくださいね」
「…」
「それでは。ルークさんが待ってるので、私はこれで」
「…」

「「「「「えぇ~~~~~~??!!」」」」」

おまけ、書いてみました。
ラブラブではないですね…orz
ラブラブ、思いつきませんでした(泣

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「あ、あのさ…」

グランコクマのとある宿。
前日まで普段と変わりなかったルークが朝食を取るために集まった一同の前で、真っ赤な顔をして話を切り出した。

「どうしたんだ、ルーク?」

「そ、そのっ…~~~~~っ!やっぱ、無理!」

何かを言い淀んだルークは真っ赤な顔を更に赤くすると、後ろのドアを開き、ドアの向こうにいた人物の後ろに隠れた。

「あれ?フリングス将軍?」

「何でここに将軍が?」

にこにことドアの向こう側に笑顔で立っていたのは、若いながらも少将という地位にいる有能な軍人。
よく脱走するピオニーの尻拭いをしているアスランに暇なんて滅多にないはずなのに…とジェイドは怪訝そうに眉を寄せた。
他のメンバーも何故朝っぱらから宿にアスランがいるのかと不思議そうにしている。
そんな一同の疑問に気付いたのか、アスランは後ろで真っ赤になっているルークの頭をひと撫ですると、一同に向かって口を開いた。

「実は皆さんにお知らせしたいことがありまして」

「業務に関することですか?」

「いえ、個人的なことです。ですが、皆さんに知っていていただきたいと思いましたので…」

「ふ…アスラン、さん……」

ホントに言うの?とばかり不安げな表情をして、ぎゅっとアスランの服を握るルークに、アスランは安心させるように優しく微笑む。

「あら?ルーク、貴方いつの間にフリングス将軍を名前で呼ぶほど親しくなったの?」

「あ、えっと…」

「つい最近ですよ」

ね、ルークさん?と同意を求めるアスランにルークはコクコク頷く。
先日まで「ルーク殿」と呼んでいたはずのアスランが「ルークさん」と呼んでいることに気付いた一同はん?と首を傾げた。

「……それで、我々に知らせたいこととは?」

「あぁ、そうでしたね。…実は、この度ルークさんとお付き合いをさせていただくことになりました」

「「「「はぁ!?」」」」

アスランの爆弾発言に一同は目を見開き、声をあらげる。
そして、否定を期待してルークを見ると、ルークは真っ赤な顔で俯くだけでアスランの言葉を否定することはなかった。

「そういうわけですので、グランコクマにいらっしゃる際は私とルークさんの逢瀬の邪魔はなさらないで下さいね」

そう言いながらルークを抱き寄せると、「では、これからデートなので失礼しますね」と言い残して、ルークを連れて食堂を後にした。
残されたのは凍ったかのように微動だにしない一同。
その中で真っ先に我に返ったアニスは「ありえないぃぃい!!!」と叫び、宿の主人に怒られたのであった。



「上手くいきましたね」

「そうですね。てっきり「あはは、面白い冗談だねぇ」って笑い飛ばされると思ってました」

朝食を食べ損ねたルークのために喫茶店に入った二人は食後のティータイムを満喫しながらしみじみ呟いた。

「陛下が「俺とルークが恋人だってあいつらに言ってくる」と言い出した時はどうしようかと思いましたよ」

「俺もです。一日恋人のふりをしろって言われて、すっげぇ困りました…代わりに将軍が申し出てくれた時は神の助けだと思いましたよ」

「陛下に政務をサボタージュさせるわけにはいきませんからね。それから、ルークさん。今日は将軍ではなく、アスラン、でしょう?」

くすくすと笑うアスランにルークは顔を赤くして、すみませんと謝る。
アスランはそんなルークを愛しげに見つめると、そっとルークの頬に付いた食べかすを拭った。

「あ、すみま…」

「ルークさんさえよろしければ、ずっとアスランと呼んで下さいませんか?」

「え?」

「嘘を本当にしませんか、ルークさん?」

「ぇ、えぇ?!」

驚くルークにアスランはにこりと笑いかける。
その表情に嘘はなく、ルークは赤い顔で口をぱくぱくさせた。

「好きですよ、ルークさん」

「う…」

「嘘ではありませんからね?」

逃げ道を塞いだアスランは拭った食べかすをぺろりと舐めると、熱い視線をルークに向けた。

「とりあえず、今日はデートを楽しみましょう?行きたいところはありますか?」

「ぇ、えっと、俺はどこでも……」

「それでは、景色の綺麗なところにでも行きましょうか?実は、グランコクマを一望できるところがあるんですよ」

「え!そんなとこあるんですか?」

「えぇ。その後はチキンが美味しい店にでも行きましょうか。是非、ルークさんに食べていただきたいと思っていたんです」

「っ…////」

真っ赤なルークを見て「可愛らしい方だ」と呟いたアスランは立ち上がるとルークに手を差し出した。

「お手をどうぞ、ルークさん」

差し出された手を、恐る恐る握るルーク。
アスランは嬉しそうに目を細めると、「では、参りましょう」と歩き出した。


――嘘が真になるのは二人次第

拍手[9回]


大量生産しました…疲れた。
久しぶりにお菓子なんて作ったので味の保証はなし!(きぱっ

………まぁ、死にはしませんよ、うん



拍手[0回]


ご無沙汰しております。
部活や教習所で最近PCに触れず、発狂しそうな管理人です(ぇ

ではでは、拍手返信です。

1/28 (06:59)
>「腐女子強制バトン見ましたwCPが私の好きな~」の方
拍手ありがとうございます!
本当ですかwww
同じ趣味の方がいらして嬉しいです!!!
自分、マイナーなので、なかなか同志がいなくて…(泣
これからもマイナー道を突っ走っていきたいとおもいますww

02/03 (06:07) 
>ラル さま
拍手ありがとうございます!
仲間厳しめいいですよね…書いててストレス発散になります(ぇ
後ほどメールを送らせていただきます!

02/06 (09:38)
>「『予言のない世界』がスキです。世界は違うけど~」の方
拍手ありがとうございますww
実は、師匠のとこ今書いてるんですよwww
やっぱり対決は外せませんよね!!
メインはルークとジェイド(と個人的にアスラン)なのでそんなに出ませんが、楽しみにしていただけたら幸いです!
なるべく早く更新します!!

拍手[0回]


※エース救出後捏造




「ワニ~!」

「うっせぇ、懐くな」

――何だ、これ……

船長を除く麦わら一味の心は一つになった。


シャボンティ諸島で世界貴族を殴り、それがきっかけで王下七武海であるバーソロミュー・くまに飛ばされた船員たちは大きな怪我もなく、無事に再びシャボンティ諸島で合流した。
一人、有り得ないほどの方向音痴であるため合流が危ぶまれた者もいたが、"命の紙"―ビブルカードが示す方向に進めばいいだけだったからか、意外なことに一番最初に辿り着いたのはその方向音痴…ゾロであった。
その次はウソップ、次はサンジ…サンジの変わりようにゾロとウソップはドン引きしたが、次の日には戻ったため、他のメンバーが知ることはないだろう(ゾロもウソップも進んでその話をしたいとは思わなかったし)。
船員で最後に戻ってきたのはナミで、空島に飛ばされたらしい。
なるほど、最後になるわけだと納得したメンバーは残りの一人、自分たちの船長を待つことにした。

「全く…あいつときたら、一人で冒険しちゃって!」

「ふふっ…船長さんらしいと言えばそうだけど、蚊帳の外っていうのは少し悲しいわね」

「兄貴を助けるためだってわかっててもなぁ…」

ルフィが最近どこで何をしてきたのか…それは全員が知っていた。
ルフィ並に情勢に疎いゾロでも知っていた…なんせ、行く先々で話題にのぼっているのだ。
『インペルダウンに侵入・脱獄を果たし、脱獄囚たちを連れてマリンフォードでの"戦争"に参戦した革命家ドラゴンの息子、億超えルーキー"麦わらのルフィ"』
その"戦争"と呼べる戦いが起こってから数日経っているが、どこに行っても"白ひげ"や"海賊王"ロジャーの息子エース、元王下七武海クロコダイル、ジンベエ、革命軍イワンコフ、そしてルフィのことで話は持ち切りだ。
脱獄メンバーにかつての敵であるクロコダイルが入っていたのは心底意外だったが(なんせ死闘を繰り広げた相手だし、仲間だったビビの国を荒らした相手だ)、それだけ手段を選べなかったのだとわかる。

「ったく、あのクソゴム…戻ってきたら、一週間肉抜きだ!」

メシ抜きじゃないだけマシなのだろうか…
サンジの言葉に「そうしろ」と殆どの者が同意した。

「…なぁ、ナミ~」

「なぁに?」

「ルフィ、どうやって戻ってくるんだろ?」

「さぁ?"白ひげ"にでも送ってもらうんじゃないかしら?ルフィにとっては助けるのが当たり前でも、"白ひげ"からしたら仲間を助けるのを手伝ってくれた恩人になるわけだし」

チョッパーの問いにナミはあっさりそう答える。

「だが、それにしても遅くないか?マリンフォードからここまで一日かかるかどうかって距離だろ?」

フランキーの疑問にナミやロビンが同意する。
"戦争"が起こってから既に数日が経っている…もう、戻ってきてもおかしくないはずだ。

「ビブルカードを無くしたとか?」

「あー、ルフィならありそうねぇ」

「そしたら、合流できなくね?!」

「やばくねーか?」

「ん?何がやべーんだ?」

「だぁかぁら!ルフィと合流できなくなるかも…って、ルフィ!?」

何気なく会話に参加してきたため、スルーしそうになったが、聞き間違いようのない声にナミは驚き、思わず叫んだ。
ナミ以外のメンバーももちろん驚き、声のした方を見遣る。
そこには包帯だらけで決して無事とは言えないが、五体満足の姿でルフィが立っていた。

「にししっ!久しぶりだなぁ、お前ら!」

「『久しぶりだなぁ、お前ら!』じゃないわよ!あれから何日経ってると思ってるの!!」

「わりぃ、わりぃ。普通の経路で来たら海軍に捕まっちまうから、迂回してきたらしいんだ。あと、宴とかあったりしてさー」

そう言ってにこにこ笑うルフィの頭にゴツンッと拳…ではなく、見覚えのある金のフックが落ちた。

「てめぇはその間ずっと寝てた上、目ぇ覚めた途端、絶対安静って言葉無視してここに来たんだろーが」

自分も宴に参加したみてぇに言うんじゃねぇ、とその金フックの持ち主がルフィの後ろにある木の陰からすっと現れ、葉巻を銜えるながら言った。
そんな男にルフィは「言うなよー」とむぅっと膨れ、そんなルフィに男は喉で笑う。
そんな、傍から見たら仲よさ気な二人に船員たちは絶句した。

「あ、あんた…そいつ……っ!」

「おぅ!ワニだ!」

「なんでそんなに普通なのよ!そいつはアラバスタを…ビビの国をめちゃめちゃにしたのよ!あんただってそいつのこと…」

「もちろん怒ってるぞ!俺の仲間に手ぇ出したんだからな!でも、エースを助けてくれたんだ、こいつ」

だから、怒ってるけど嫌いじゃねぇ、と笑うルフィ。
そんなルフィの態度にも勿論驚いた船員たちだったが、何よりその内容に驚いた。

「はぁ?!このワニ野郎がお前の兄貴を助けただぁ!?」

「う、嘘だよな、ルフィ!」

「ホントだぞ!」

嘘に決まってる!と言う船員たちにルフィは笑顔で肯定する。
ルフィが必要のない嘘はつかないことを知っている船員たちは信じられないとばかりその男―クロコダイルを見た。

「ヨホホホホ、ところでそちらの方とは皆さんどういったお知り合いで?」

「確かァ、王下七武海だった奴だよな?」

クロコダイルとの関わりを知らない新たに仲間になったブルックとフランキーの二人は空気を読んで黙っていたが、過剰反応する他の船員たちの様子に訝り、そう問う。

「…私の昔の上司よ」

「おや、ロビンさんのですか?」

「えぇ。まだ彼が上司だった時に私は船長さんたちに会ったの。因みに、彼が捕まったのは船長さんたちが彼の悪事を暴いたからなのよ」

「ってことは、麦わらたちがそいつを牢獄にぶち込んだってことか?確か、海軍の手柄になってた気がするんだが…」

「海賊に国を救われた、なんて海軍の面目丸潰しでしょ?」

その言葉に、海軍お得意の捏造か…とフランキーとブルックは納得し、ルフィ以外が警戒しているその相手を見た。
新聞でも見た顔だ…実物は写真よりおっかない…しかし、どこか優しげでもある。

「…そんなに悪い奴には見えねぇけどな」

「………かも、しれないわね。私が知っている彼より穏やかになった気がするわ」

いつも纏っていた殺伐とした雰囲気が消えている…ロビンは目を細めながらそう呟いた。

「これも、船長さんの力かしら」

私も昔は誰も信用できなかったから…と微笑むロビンにフランキーやブルックはルフィを見る。
二人から見れば、まだまだ子供である船長だが、頑なだった心を解きほぐす力を持っていることを二人は知っていた。

「すげぇ奴だな、麦わらは」

「ヨホホ、全くです」

そんな三人の会話を聞いていたのかいなかったのか、今までナミ側の会話にもロビン側の会話にも加わらなかったゾロが閉じていた目を開き、クロコダイルを睨むように見た。

「…で、何でそいつがここにいる?」

嫌いじゃなくなった理由はわかった、しかし、ここにいる理由にはならない。
ゾロはそう言ってクロコダイルからルフィに視線を移す。
その問うような目にルフィはにかっと笑った。

「しししっ、仲間にしよーと思ってよー」

「「「「「「「はぁ?!」」」」」」」

「あらあら」

ルフィの爆弾発言に皆驚き、冷静なロビンもマイペースながらも驚き、ルフィを凝視する。

「何の冗談よ!?」

「冗談じゃねーよ。な、ワニ~!」

「うっせぇ、懐くな」

抱き着いてきたルフィを慣れた様子で引きはがすクロコダイル。
その光景はまるで兄に構ってほしい甘えたな弟と弟は可愛いけど素直になれないツンデレ兄だ。

――何だ、これ……

麦わら一味(船長除く)の心が一つになった。
皆、ルフィの人懐っこさは知っているが、ここまで懐くのも珍しい。
しかも、懐いている相手は好感度が最低ラインだった(と思われる)クロコダイルである。

「る、ルフィ…ほ、本気なのか?」

「あぁ」

「……そいつも了承したのか?」

「にししっ、了承させた!」

その言葉に皆クロコダイルを見ると、ふんっと不機嫌そうに鼻を鳴らすだけで否定はしない。
違うのなら、はっきり否定するはずだろうから、つまり、事実だということである。

「お、お前なぁ…そいつに殺されかけたのを忘れたのかよっ」

「忘れてないぞ?」

「ならっ」

「けど、気に入ったんだ!だから、仲間にする!」

そのルフィらしい言い分に一同は深々と溜息を吐いた。
こうなったら何を言っても聞かない…

「はぁ……あんたは本気なの?」

「…ついてこいと言われたから、ついてきた、それだけだ」

ま、飽きたらこいつをまた枯らすかもな。
そう言うクロコダイルにゾロはすっと目を細めて鞘に触れ、サンジはトントンと靴を鳴らし、ナミは一歩下がってゾロに場所を譲り、ウソップは火薬玉を握りしめる。
チョッパーはいつでも飛び掛かれるように足に力を入れ、ロビンは笑顔のまま腕を交差させ、フランキーはコーラをぐびぐびと飲み、ブルックはヨホホと笑いながら杖をカツンと鳴らす。
ルフィ以外が戦闘体勢を取ったその時、にししっとルフィが楽しげに笑った。

「嘘つきだな、クロコダイルは。んなことするつもりなら、最初からついてこねーだろ?」

「っ…」

ワニ、と呼んでいたルフィがクロコダイルと呼ぶ。
その意味を知っている仲間たちは入っていた力を抜いた。
ルフィ自身が意図して言っているのかはわからないが、ルフィは仲間と認めた者や余程親しい者しか名前で呼ばない。
たいていは勝手にあだ名をつけて呼んでいる。
そのルフィが"クロコダイル"と呼んだのだ、ならば認めるしかないだろう。
それに、名前で呼ばれたクロコダイルの顔を見てしまったら、警戒するのも馬鹿らしくなる。

「む、麦わら、てめぇ…」

「ん?どうしたんだ、クロコダイル?」

「っ……おい、そこの奴、笑うんじゃねぇっ」

顔を赤くして怒鳴り散らすクロコダイルに首を傾げるルフィと、その様子に耐え切れず笑い出す一同。
そんな一同につられてよくわからないまま笑い出すルフィに、わかんねぇのに笑うなとその頭を殴るクロコダイル。

どうやら、更に賑やかな航海になりそうである。




――――――――――――――――――
ワニを仲間に引き入れ隊!
海軍(+七武海)vs白ひげ(+脱獄組)が終わったら、ワニはどうするんだろ…
仲間にはならないってわかってるけど、夢を見たいので捏造しちゃいました☆
ワニが加わったらナミたちはハラハラしそうだけど、ルフィは普通に自分を枯らしたことのある手に触ったりすればいいよ。
で、ワニは戸惑ってればいいよ!(妄想乙

拍手[32回]


※本編ネタバレ…になるかな?




クロコダイルはドフラミンゴと戦いながら、ちらっと"白ひげ"の方を見た。
それに気付いたドフラミンゴが嘲るように笑う。

「よそ見するなよ、つれねぇな。そんなに気になんのか、あの男が」

「そんなんじゃねぇよ」

即答するクロコダイルにドフラミンゴは笑みを深める。

「フッフッフッ、お前の態度じゃ図星だって言ってるようなもんだ。気になんだろ、"白ひげ"が」

その言葉にクロコダイルは瞠目し、微かに動揺した。
その様子にやっぱり図星か…と思ったが、ふとその反応に違和感を抱く。
誰を気にしているのか言い当てられることくらい予想がついていたはずだ…にも関わらず、まるで予想していなかったとばかり動揺したということは、"白ひげ"ではない者を気にしていたということではないだろうか?
ドフラミンゴはちらりと先程クロコダイルが見ていた方向を見る。
そこにはやはり"白ひげ"がいて、「俺の思い違いか…」と思った時、先程吹っ飛ばされて"白ひげ"にぶつかった場違いな子供が視界に入る。

「…なるほど」

「ぁあ?」

「お前が気にしてたのは"麦わらのルフィ"か…」

その言葉にクロコダイルは大袈裟なまでに動揺した。
他人にそれほど興味のないクロコダイルを動揺させたその存在にドフラミンゴは興味を惹かれる。

「フッフッフッフッ、そーいや、あのイカれたルーキーにやられたんだったな」

「…………」

「けど、それだけじゃねぇだろ?」

苦虫を噛み潰したような顔をするクロコダイルにドフラミンゴは愉しくなる。
弄りがいのない冷めた男が、無謀なガキ一人に面白いくらい反応するのだ、愉しくないわけがない。

「フッフッフッフッフッ!お前が執着する相手だ、何かしら気になる"モノ"を持ってんだろ?気になるなァ…」

「…アレは俺の獲物だ。手ぇ出すんじゃねぇ」

「なら、俺を倒すんだな、ワニ野郎。もっとも、お前程度に俺が倒せるとは思わねぇけどなァ!」

そう言って笑うドフラミンゴにクロコダイルは忌ま忌ましげに歯ぎしりする。
そして、ナースに預けられたルフィを一瞥すると、ドフラミンゴに視線を戻し、すっと目を細めた。

「てめぇにはやらせねぇよ」

――てめぇにはもったいねぇ

そう呟いてクロコダイルはにやりと神経を逆なでする笑みを浮かべ、ドフラミンゴもそれを見て同じように笑った。




―――――――
中途半端!
続きを思いつかなかった………
ただ、ワニがルフィを気にしてたらいいなと思ったので、書いただけっす。
それにしても………口調がわからん!!

拍手[4回]


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