忍者ブログ
本能の赴くままに日記や小説を書いています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


目を開けた少年は驚いたように目を見開いた後、悲しそうに笑いながら「貴方々は誰ですか?」と尋ねた。


ルークが屋敷に戻ってきて約一週間が経った。
帰ってきたルークは何も覚えておらず、医者によると誘拐のショックによる記憶喪失らしい。
多くの者はその事に嘆き、悲しんだが、この一週間でそれは好意に変わった。
記憶を失ったルークは以前のような子供らしくない王族としての態度はとらず、幼子のようによく中庭で身体を動かしていた。
最初は誰しもその態度に顔をしかめたが、今ではそのような事はない。
始めはルーク付きのメイドからだった。
以前と同じように、朝起こしに行くと「ありがとう」と笑顔付きで礼を言われたのだ。
メイドからしてみればこれは当たり前の事であり、礼を言われる事ではない。
以前の"ルーク"もそれを当たり前としていて礼など言われた事がなかった。
なのでメイドは「礼など必要ありません」と事務的に答えた。
そうするとルークは困ったような顔で「君にとっては仕事かもしれないけど本当にありがたいと思ったから言ったんだ。だから言葉くらい受け取ってほしいんだ…」と言った。
メイドは少し考えた後「では、礼には及びません…でご容赦下さい。それ以外どう答えたら良いか…」と途切れ途切れ言うとルークは嬉しそうに笑って頷いた。
その笑顔と言ったら…以前の"ルーク"は綺麗な顔をしてるというのに滅多に笑わず、そればかりか眉間に皺を寄せて仏頂面ばかりしていた…のに対して今のこの笑顔。
かわいらしい顔が喜びに溢れ、見ている方が幸せになれるような笑顔だ。
メイドは少し頬を赤く染め、笑みを零すと「では、失礼します」と部屋を出た。
それからそのメイドから他のメイドに、騎士に、料理人にまで伝わり、ルークの話で持ち切りになった。
その笑顔が見たいが為にルーク付きのメイドや護衛に立候補する人間が絶えず、ラムダスはかなり困ったくらいだ。
今では「以前のルーク様は…」ではなく「以前のルーク様より…」と親しまれるようになったほどだ(本人は複雑そうだったが)

「なぁ…」
「あ、ルーク様。どうなさいました?」
「お前、"俺"が誘拐された後に配置された騎士だよな?名前は何て言うんだ?」
「カイルと申します、ルーク様」
「!…そうか。なぁ、カイル…稽古に付き合ってもらえないかな?ガイは忙しそうだし…父上には俺から言うからさ!」
ルークの言葉に驚きつつ、断る理由がなかったし、何より誘ってもらえた事が嬉しかったカイルは頷いた。
公爵は今、屋敷の中にいないので了承を取るなら執事長であるラムダスにだろう。
カイルはルークにそう告げると「じゃあ、一緒にラムダスのとこまで行こう!」と窓際に置いてあった木刀を手に取り、部屋から飛び出る。
カイルはその様子を微笑ましそうに見ながらルークの後についてラムダスのところまで行くのであった。



------あとがき-------------------------
わかりにくいかもしれませんが、ルーク逆行です。
で、今回のサブメインはお分かりの通りカイルです。
もし続くような事があれば白光騎士(カイル)×ルークになると思います(CP色少ないと思うけど…)
ってか僕ってオリキャラ苦手だったんですけど、矛盾しない条件下のオリキャラならいけると判明。
自分でもびっくりですよ……
ソフィスは最初のメイドさんです。
あんま出なそう…
続くか不明

拍手[1回]

PR

Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
[103] [102] [101] [100] [99] [98] [97] [96] [95] [94] [93
«  Back :   HOME   : Next  »
カレンダー
05 2017/06 07
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
最新CM
[08/26 猿渡 火奈美]
[08/26 名無しの腐女子(笑)]
[07/12 リク魔人sei]
[07/28 たま]
[07/28 たま]
プロフィール
HN:
霧崎
性別:
女性
ブログ内検索
アクセス解析
バーコード
忍者ブログ [PR]