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本能の赴くままに日記や小説を書いています。
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「ミュウですの!よろしくお願いしますですの!!」
うぜぇ……
"二回目"の出会いにも関わらず、ルークは同じ感想しか持ち得なかった…

「ライガ…ですか。危険過ぎます」
「だからって貴方はチーグルを見捨てるんですか!」
ティアの言葉に「ならお前一人でやれ」と言いたくなったが何とか堪えて、カイルは話を続けた。
「話を聞く限り、悪いのは森を燃やしたチーグルです。縄張りを荒らされたライガが怒るのも無理はありません。本来ならこの事は私たち人間が首を突っ込むべき事ではないでしょう」
「あぁ、確かにカイルの言う通りだな」
ルークが同意するとティアが反論しようとしたが、その事に気付いたイオンに手で征され、渋々口を閉ざす。
「しかし、ほっとけない事情があります。一つはチーグルによる食料泥棒、もう一つはここはライガが住むには人が住む所に近過ぎると言う事。だからライガには悪いですが、ここは討伐隊を組むべきです」
「けど、言っただろ、カイル。俺はそうさせたくないからここにいるんだ。カイルが何と言おうと俺はライガを説得に行くからな!」
そこまで想定してたのか…とティアとイオンは驚いてルークたち二人を見る。
「ですが…」
渋るカイル。
ルークとて危険なのは"身に染みて"わかっている。
だが、討伐されるわけにはいかないのだ。
「なぁ、長老」
「…なんじゃ?」
いきなり話しかけられて驚くが、それも一瞬の事ですぐに返事を返す。
「ソーサラーリングって、人間が付けたら魔物と喋れるのか?」
「…わからぬ。試した事がないからな」
「じゃあ、ちょっと貸してもらえないか?」
長老は少し考えると、ソーサラーリングをルークに渡した。
『通じますかな?』
「あぁ、わかる。じゃあさ、これ使ってライガ説得するから案内つけてくれないか?」
「ルーク様っ!」
身分がばれないように様付けはしないようにしていたのを忘れてカイルは叫ぶ。
しかしルークは冷静に答えた。
「お前が反対しようと俺は一人でも行くぞ、カイル」
揺らぎようのない声音にカイルは仕方ないと諦めた。
昨日と同じ事を繰り返している事に気付いたからでもある。
「ご冗談を。私もお共します」
「カイルならそう言ってくれると信じてたよ。あ、危険だからイオンはここで待ってろよな」
「しかしルーク…」
ついて行く気満々だったイオンは驚いて反論しようとする。
「道中はカイルにしか戦わせなかったけど、俺だって結構強いんだぜ?いざとなったらカイルが守ってくれるしな。だけどイオン、お前は体が弱いって聞いた。それに、ここに来る時言っただろ?お前には安全である義務があるって」
ルークの言っている事は正論で、イオンには自らを守るすべがない…わけではないが、ダアト式譜術は医者に止められている。
それに、もし怪我の一つでもすれば、その責任をルークやカイルやティアに負わなくてはならない可能性だってあるのだ。
「…わかりました」
「悪いな、イオン。お前だって行きたいんだろうけど…」
「いえ、ルークの言っている事は正論ですから。でも、怪我しないで下さいね」
イオンが心配そうにそう言うと、ルークはにこっと笑ってイオンの頭を撫でた。
「ティア、お前はイオンの護衛を頼む」
「え?」
「"え?"って当たり前だろ。イオン一人ここに残してくわけにはいかないし、お前は教団の人間なんだから」
それともまさかイオン一人を置いてくなんて言わないよな?という含みを感じ、ティアは慌てて頷いた。
「はい、決定。長老、案内は?」
ソーサラーリングを長老に返し訊くと、長老は一匹のチーグルを呼んだ。
「こやつが森を燃やしたチーグルじゃ。案内にはこやつを付ける」
そう言うと長老はその子チーグルにリングを渡した。
「ミュウですの!よろしくお願いしますですの!!」
うぜぇ…
ルークはそう思いながら他の人を見た。
カイルはあまり表情を動かしてないが内心ウザイと思ってるのがわかる(伊達にジェイドと"旅"をしていたわけではない)
イオンは微笑ましいとばかりにこにことしており、ティアは「可愛いっ////」と目をハートにしていた。
「あーはいはい、よろしく。じゃあ行くぞ」
「はいですのー!」
やっぱうぜぇ~
場所わかるし、置いてっちゃ駄目かな…と思いながらルークは歩き出す。
カイルがその後に続き、ミュウは何故かルークを気に入ったようでルークの肩に乗っている(カイルは無礼なっ!と思いつつ魔物に無礼と言って通用するのか悩んでいた)
「…絶対に変えてみせる」
「ルーク様、何かおっしゃいましたか?」
「いや、何も」
ルークは笑いながら否定しつつも、今度こそ犠牲にさせないと心の中で深く決意した。



----あとがき--------------------------
フリルクが読みたいよぉ~!!
カイルをアスランのイメージ(脳内Only)で書いてたせいで読みたくなった…けどマイナーだからあまりなくてショック…
誰か書いて下さいっ!!(切実

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