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本能の赴くままに日記や小説を書いています。
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「お呼びでしょうか、師団長」
コンコンッとノックした後に少佐は中にいるジェイドに呼びかけ、入室の許可を待つ。
「どうぞ」と許可をもらって入った部屋はケテルブルク並に寒かった。

「…何か問題でもございましたか?」
「さぁ?貴方を呼んでほしいと言ったのは私ではなく彼なので彼に聞いて下さい」
そう言われて振り向いた先にいたのは無表情の男。
雰囲気や態度からして軍人か何かのようだ。
その男は何か怒っているようで少し怖い。
「…どうなされましたか?」
「…マルクト軍人というのは礼儀を知らないのか?」
「は?」
いきなり言われた言葉に怒りを感じたが、それは次に言われた言葉で吹き飛んだ。
「こちらにいらっしゃるのはキムラスカ・ランバルディア王国第三王位継承者、ルーク・フォン・ファブレ様であらせられる」
少佐は驚き目を見開かせると素早い動きで膝をついた。
「これは…知らずとは言え数々の無礼を、お許し下さい!」
膝をついた少佐に皆驚いている中、カイルだけは満足そうにその兵士を見た。
「ぁ…もう顔を上げても良いぞ?」
慌てて言われた言葉に少佐は「はっ!ありがとうございます」と言って立ち上がった。
「…どうやらマルクト軍人にも常識はあるようだな。カーティス大佐殿はこの方が王族と知っていたにも関わらず礼の一つもしなかったぞ」
言われた言葉に少佐は真っ青になる。
マルクト軍人は礼儀知らずだと言われても仕方ない。
「し、師団長!このお方が王族だと知っていてこの部屋に通したんですか?!」
「そう言ってるでしょう。いきなりどうしたんですか?」
少佐は倒れそうになった。
周りにいる兵士たちも同様だ。
「何言ってるんですか!こんな部屋に通すなんて無礼にも程があります!!」
「しかし彼らは不法入国者ですよ」
反省のカケラもない上司の様子に少佐は泣きたくなった。
「あーもー…師団長、いいですか?例えばですね、陛下が間違えてキムラスカに不法入国したとします。捕まって尋問を受けていたらどうしますか?」
「不敬罪で引っ捕らえますよ。不法入国したからと言って陛下に尋問など不敬にも程があります」
聞いていたカイルの表情が再び険しくなっていく。
それを見て少佐は土下座したくなってきた。
「何でそれがわかるのにこの状況がマズイ事はわからないんですか!こちらのいらっしゃるお方は王族で、キムラスカで三番目に偉いお方ですよ!それに、ルーク・フォン・ファブレ様と言えば善政で有名な方です。国民に我々マルクトがこんな扱いをしたとばれたら和平どころか戦争が始まります!」
真っ青な顔で叫ぶ少佐の言葉に漸く理解したのかジェイドの顔色が悪くなる。
今更だな、とカイルは呟いた。
「御前で数々の不敬、失礼しました。国に帰りましたら責任をもって辞職しますのでこの場はどうかご容赦下さい。貴賓室にご案内します」
「え…いや、構わないよ。ここにいる人だけの秘密にしとけばばれないし…カイル、報告はしないでくれないか?和平を成功させたいだろ?」
「…ルーク様がそうおっしゃるのであれば。しかし、次があれば公爵に報告させていただきます」
わかった、とルークは頷きつつこれって異常だったのか…と"前回"を思い出す。
"前回"ではジェイドは膝をついたものの皮肉を言っていた気がする…その場にカイルがいたら斬り捨ててたかもしれない…
「ありがとうございます。貴方様のご慈悲、忘れは致しません」
少佐は深く頭を下げると扉を開いた。
「ルーク様、どうぞ。ご案内致します。…イオン様もご一緒においで下さい」
少佐はイオンをこんな所に連れてきただけでなく、椅子さえ勧めていない上司に呆れながら呼びかけた。
「…ならばついでにそこの女を牢屋にほうり込んでおいてほしい。そいつはファブレ家を襲撃しただけでなく、事故とは言えマルクトまで我らを飛ばした張本人だ。屋敷ではルーク様誘拐騒ぎになっているだろうな」
少佐は目が点になった。
堂々とルークの隣に座っていたのでルークの友人か何かと思っていたのだが…
「師団長ぉ~!何故ルークが不法入国などなさったのか、その理由さえ聞いてなかったんですか!?そんなの初めにやる事じゃないですか!!」
少佐は目に熱いモノが込み上げてくるのを感じた。
自団の師団長は皇帝と親友であるが故にどんな不敬も不問にされていた。
戦闘でも、研究者としても優秀であったせいでもある。
副官なので対人関係に問題ありな事も知っていた。
だが、イオンには丁寧に接していたので考え過ぎだと安心していたのに…
「…そこの女を拘束しろ!イオン様、ダアトの軍人のようですが、よろしいですね?」
青くなっているイオンに確認すると戸惑うような仕種をした後「乱暴はしないで下さいね?」と遠回しに許可を出した。
「私はっ!」
ティアは反論しようとしたが、周りにいた兵士に拘束される。
「彼女は譜歌を使うので気をつけて下さい」
カイルの助言に少佐は頷いて兵士たちに猿轡を用意するよう指示を出す。
「わかりました。…師団長、私が皆さんをご案内しますので師団長は指揮をとっていて下さいませんか?」
「…いいでしょう。ルーク様、先程は申し訳ありませんでした。それでは失礼させていただきます」
軽く礼をして立ち去ったジェイドに少佐はホッと息をついた。
「本当に申し訳ありませんでした(…だからフリングス少将にしておいた方が、と進言したのに)」
「何故、あの死霊使いなんかが和平の使者なんですか?もっと相応しい人がいるでしょう。彼から苦汁を味わったキムラスカにしてみれば彼は火に油だと思うのですが…」
「私も師団長は外交には向かないと思っておりますが、陛下の右腕としても名高い師団長を使者にする事で和平を本気で望んでいると伝えたかったようで…」
疲れ切った少佐の様子にカイルとルークは同情する。
カイルは礼儀を知らぬ上司をもっている事に、ルークはジェイドの人間離れしたところや秘密主義なところに苦労しているんだろうなと思ったためである。
「…案内してくれるんだろ?立ち話もなんだし移動しないか?イオンも…」

ドォォオオンッ

ホッとしてつかの間、地面が揺れた。



----あとがき-----------------------
アニスがいねぇ!
なんかオリキャラばっか喋ってるよ(泣
少佐殿、どうなるだろ…?

拍手[4回]

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「彼らも例の擬似超振動の不法入国者です。捕えなさい!」
「ジェイド!?彼らに手荒な真似は…」
「大丈夫ですよ、イオン様。彼らが大人しくしてれば乱暴な真似はしませんよ。大人しくしていればね」
にっこりと微笑むジェイドにルークは疲れたように両手を上げ、カイルは憎々しげに睨みつけた。
「素直で助かります♪では、タルタロスにご招待しましょうv」
ルークたちは兵士に囲まれたままタルタロスに連行された。

連行された先には既にティアがおり、落ち着かない様子で椅子に座っていた。
ルークはその隣に座り、カイルは勧められたが辞退した。
「確認しますが、擬似超振動を起こしたのは貴方々で間違いありませんね?」
「…違うと言っても確信してんだろ?」
ルークの態度にティアが「ルーク!」と叱るように呼ぶが、カイルに睨まれて渋々黙る。
「えぇ、してます。…私はマルクト軍第三師団師団長ジェイド・カーティス大佐です。貴方はキムラスカ王族の方ですね?」
「「えぇっ?」」
同席していたイオンとその導師守護役であるアニスが驚いたように声を上げた。
「赤い髪と緑の目、キムラスカ王族の特徴です。お名前の方をよろしいですか?」
「ファブレ公爵子息、ルーク・フォン・ファブレ」
あっさり名乗ったルークにジェイドは渋ると思っていたので一瞬驚くが、再び胡散臭い笑みを張り付けた。
「それで、後のお二人は?」
「…私は神託の盾騎士団モース大詠師旗下情報部第一小隊所属、ティア・グランツ響長です」
「白光騎士団、カイル・ライラック」
戸惑いながらティアが名乗り、淡々と簡潔にカイルが名乗る。
「あの…白光騎士団とは?」
イオンがそう訊くとルークがにっこり笑って答えた。
「ファブレ家お抱えの私設騎士団だよ。カイルは俺専属の護衛騎士なんだ」
「きゃわ~ん!素敵ぃ~vV」
はしゃぐ導師守護役の姿にカイルが眉をひそめる。
導師守護役はいかなる時も導師を優先し、立場を考慮した発言をしなければならないはずだ。
それなのに…と同じ仕える立場として恥ずかしく思った。
「それでカーティス大佐。何故マルクトの軍艦に行方不明のはずの導師が乗っている?それに不法入国者を導師と同じ席につかせて良いのか?」
「えぇ!?もうそんな話になってるんですかぁ?」
「……」
問いの答えになっていない上、発言の許可を得てない導師守護役が答えてどうする。
問いにはジェイド・カーティスが答えるべきであり、答えるなら発言の許可を求めるべきだ。
神託の盾では軍人に礼儀の一つも教えてないのか?
カイルは不敬をつくすダアト軍人二人に抜刀しないように心を無にするよう努める。
「あの…ルーク。それは誰から聞いたんですか?」
イオンの問いにルークは訊かれた事を的確に述べる。
ルークからしてみれば"前回"と同じような流れなのでこれが"普通"なのだと思っており、それ故カイルの葛藤には気付かない。
「神託の盾騎士団総長ヴァン・グランツ謡将に聞いた。あの人とは師弟関係なんだ」
「はわぁ~、総長に?でも、それ誤解なんですよぉ~。公式にマルクトから頼まれてますし~」
「アニ~ス。駄目ですよ、そんな簡単に喋ったら」
軽い口調でアニスを窘めるとジェイドはルークを見た。
「我々は今、バチカルへ向かっています」
「まさか戦争を?」
今までカイルに睨まれて黙っていたティアが驚いて口を挟む。
戦争であれば平和の象徴でもある導師がいるのはおかしいとは思わないのか…とカイルは頭を抱えたくなった。
「違いますよ~、その逆ですって!」
「アニ~ス。貴女は口が軽いですねぇ」
「しかしジェイド。ルークに頼んでみてはいかがですか?」
イオンの言葉にジェイドはふむ、とわざとらしく考え込む。
「…そうですね。実は私たちは和平の為に動いているんですよ」
それがルークの問いの答えだった。
何故、マルクトの軍艦に導師がいるのか…和平の仲裁の為。
何故、不法入国者であるルークたちと尊い導師が同じ空間にいるのか…取り次ぎをしてもらおうと考えていたから。
つまり、キムラスカ王族の特徴を知っていたジェイドははなっから和平を取り持ってもらう為にルークをここに連れてきたのだ。
そこまで考えてカイルは何かがブチッと切れたような気がした。
「…ルーク様、発言の許可を」
「ぇ?ゆ、許す」
カイルの低い声に驚いて振り向いたルークはカイルの顔から表情が消えているのを見た。
カイルは素顔を曝している時はいつもにこにこしていた。
だが、飛ばされてからしかめ顔が多くなり、とうとう無表情…
ルークはその無表情を一度だけ見た事がある…だからそれは彼がかなりキレている証拠だと知っていた。
「カーティス大佐。ここの責任者は貴方ですか?」
「えぇ、そうですが?」
「今すぐ貴方の次に偉い方をこの場に呼んで下さい。でなければ、セントビナーで正式な手続きをふんで帰らせていただきます」
別に不法入国で捕まったからと言ってこのタルタロスでなければならないわけなどない。
マルクトの詰め所ならばどこでも良いのだ。
エンゲーブから少し行った所にあるセントビナーにある軍施設で正式な手続きをし旅券を発行してもらえば良いだけなのだ。
その本気が伝わったのかジェイドは近くの伝声管を手にとり「少佐、すぐに来るように」と言って再びルークたちの方を見た。
「これで良いですか?カイル・ライラック殿?」
「あぁ」
それ以降誰も喋らなかった。



---あとがき---------------------------
カイルがキレた?


拍手[4回]


「ルーク様…お見事でした」
「いや、マジで説得が上手くいって良かったよな。無理かもって諦めかけたし」
はぁーと緊張がとけてへたりこむルーク。
カイルも気を張っていたようで、同じように座り込んだ。
ミュウは緊張し過ぎてへばっている。
「しかし、ライガクイーンが六神将『妖獣のアリエッタ』の育て親だとよくわかりましたね」
「あ~それ?出任せだよ。アリエッタが魔物に育てられたってのは有名な話だし、アリエッタの名前出せば、親じゃなくても上手くいくんじゃないかなぁ~って思ってさ。魔物って仲間意識強いし」
今言った事こそ口から出任せなのだが、それを知るよしもないカイルは流石はルーク様だと感心していた。
ほのぼのと会話をしていたが、流石にもうそろそろ戻らないとイオンたちが心配するだろうと二人して立ち上がった時、後ろに人の気配を感じ、二人は剣の柄に手をかけながら振り向いた。
「誰だ」
「いやはや…お二人とも気配に聡いですねぇ…」
「マルクト軍人?」
ルークはその姿を見て柄から手を放すが、カイルは柄を握りしめたまま警戒したままその軍人を見る。
「ルーク!カイル殿!」
「イオン様?何故貴方様がこちらに?」
イオンの姿にカイルは柄から手を放すが、警戒ら怠らない。
「すみません…帰りが遅いので心配になってしまって…。迎えに来たジェイドに無理を言って連れてきてもらったんです」
「そうか」
「それで…ライガクイーンはどうなりましたか?」
姿が見えないクイーンにイオンは不安そうに二人を見る。
「クイーンなら説得してキノコロードのある北の方の森に移ってもらった」
「本当ですか!良かった…」
安心したのかホッと息をついて頬を緩める。
「…そういえばティアは?」
「彼女なら先に森の外で待ってもらっていますよ。我々も行きませんか?」
ジェイドが食えない笑みを張り付けながらそう言うとカイルは更に警戒してジェイドを睨む。
ジェイドは気にせずにこにこして二人が動くのを待っている。
ルークは"相変わらず"性格悪いな、と思いながら歩き出した。
「先にクイーンの事を報告に行くからな」
「そうですのー!長老に報告するですの」
カイルはジェイドを一瞥すると歩き出したルークに続く。
それを慌ててイオンが追い掛け、最後にジェイドが薄っぺらい笑みを張り付けたまま歩き出した。



----あとがき--------------------------
まだチーグルの森…
進むの遅いなぁ
次はジェイドにツッコミをする予定
ジェイド好きさんはご注意下さい(いや、僕も好きだけど、愚かなジェイドも許容範囲なんです)

拍手[3回]


「ミュウですの!よろしくお願いしますですの!!」
うぜぇ……
"二回目"の出会いにも関わらず、ルークは同じ感想しか持ち得なかった…

「ライガ…ですか。危険過ぎます」
「だからって貴方はチーグルを見捨てるんですか!」
ティアの言葉に「ならお前一人でやれ」と言いたくなったが何とか堪えて、カイルは話を続けた。
「話を聞く限り、悪いのは森を燃やしたチーグルです。縄張りを荒らされたライガが怒るのも無理はありません。本来ならこの事は私たち人間が首を突っ込むべき事ではないでしょう」
「あぁ、確かにカイルの言う通りだな」
ルークが同意するとティアが反論しようとしたが、その事に気付いたイオンに手で征され、渋々口を閉ざす。
「しかし、ほっとけない事情があります。一つはチーグルによる食料泥棒、もう一つはここはライガが住むには人が住む所に近過ぎると言う事。だからライガには悪いですが、ここは討伐隊を組むべきです」
「けど、言っただろ、カイル。俺はそうさせたくないからここにいるんだ。カイルが何と言おうと俺はライガを説得に行くからな!」
そこまで想定してたのか…とティアとイオンは驚いてルークたち二人を見る。
「ですが…」
渋るカイル。
ルークとて危険なのは"身に染みて"わかっている。
だが、討伐されるわけにはいかないのだ。
「なぁ、長老」
「…なんじゃ?」
いきなり話しかけられて驚くが、それも一瞬の事ですぐに返事を返す。
「ソーサラーリングって、人間が付けたら魔物と喋れるのか?」
「…わからぬ。試した事がないからな」
「じゃあ、ちょっと貸してもらえないか?」
長老は少し考えると、ソーサラーリングをルークに渡した。
『通じますかな?』
「あぁ、わかる。じゃあさ、これ使ってライガ説得するから案内つけてくれないか?」
「ルーク様っ!」
身分がばれないように様付けはしないようにしていたのを忘れてカイルは叫ぶ。
しかしルークは冷静に答えた。
「お前が反対しようと俺は一人でも行くぞ、カイル」
揺らぎようのない声音にカイルは仕方ないと諦めた。
昨日と同じ事を繰り返している事に気付いたからでもある。
「ご冗談を。私もお共します」
「カイルならそう言ってくれると信じてたよ。あ、危険だからイオンはここで待ってろよな」
「しかしルーク…」
ついて行く気満々だったイオンは驚いて反論しようとする。
「道中はカイルにしか戦わせなかったけど、俺だって結構強いんだぜ?いざとなったらカイルが守ってくれるしな。だけどイオン、お前は体が弱いって聞いた。それに、ここに来る時言っただろ?お前には安全である義務があるって」
ルークの言っている事は正論で、イオンには自らを守るすべがない…わけではないが、ダアト式譜術は医者に止められている。
それに、もし怪我の一つでもすれば、その責任をルークやカイルやティアに負わなくてはならない可能性だってあるのだ。
「…わかりました」
「悪いな、イオン。お前だって行きたいんだろうけど…」
「いえ、ルークの言っている事は正論ですから。でも、怪我しないで下さいね」
イオンが心配そうにそう言うと、ルークはにこっと笑ってイオンの頭を撫でた。
「ティア、お前はイオンの護衛を頼む」
「え?」
「"え?"って当たり前だろ。イオン一人ここに残してくわけにはいかないし、お前は教団の人間なんだから」
それともまさかイオン一人を置いてくなんて言わないよな?という含みを感じ、ティアは慌てて頷いた。
「はい、決定。長老、案内は?」
ソーサラーリングを長老に返し訊くと、長老は一匹のチーグルを呼んだ。
「こやつが森を燃やしたチーグルじゃ。案内にはこやつを付ける」
そう言うと長老はその子チーグルにリングを渡した。
「ミュウですの!よろしくお願いしますですの!!」
うぜぇ…
ルークはそう思いながら他の人を見た。
カイルはあまり表情を動かしてないが内心ウザイと思ってるのがわかる(伊達にジェイドと"旅"をしていたわけではない)
イオンは微笑ましいとばかりにこにことしており、ティアは「可愛いっ////」と目をハートにしていた。
「あーはいはい、よろしく。じゃあ行くぞ」
「はいですのー!」
やっぱうぜぇ~
場所わかるし、置いてっちゃ駄目かな…と思いながらルークは歩き出す。
カイルがその後に続き、ミュウは何故かルークを気に入ったようでルークの肩に乗っている(カイルは無礼なっ!と思いつつ魔物に無礼と言って通用するのか悩んでいた)
「…絶対に変えてみせる」
「ルーク様、何かおっしゃいましたか?」
「いや、何も」
ルークは笑いながら否定しつつも、今度こそ犠牲にさせないと心の中で深く決意した。



----あとがき--------------------------
フリルクが読みたいよぉ~!!
カイルをアスランのイメージ(脳内Only)で書いてたせいで読みたくなった…けどマイナーだからあまりなくてショック…
誰か書いて下さいっ!!(切実

拍手[3回]


「イオン!」
いきなり走り出したルークにぎょっとしながら、カイルは慌ててその後を追う。
ティアもカイルに続き、追い付くと既に緑の髪の少年の周りにいた魔物たちは消え失せていた。
「怪我はないか、イオン…」
「貴方は昨日お会いした…?」
「ルークだよ。こっちはカイル」
にこっと笑い、ルークが自己紹介すると、イオンは嬉しそうに微笑んだ。
「ルーク、ですか。古語で<聖なる焔>…良い名前ですね。助けて下さってありがとうございます」
そう言って、イオンは頭を下げるとカイルの方を見た。
「貴方は…昨日はいらっしゃいませんでしたよね?」
「はい」
「こいつ、昨日は具合が悪くてさ。宿で休んでたんだ」
「そうですか。もう大丈夫なんですか?」
「えぇ」
心配そうに見られてカイルは安心させる為に微笑みながら頷く。
そうすると、イオンはホッとしたように相槌を打った。
「それで、そちらの方は…?」
「申し遅れました。私は神託の盾騎士団モース大詠師旗下情報部第一小隊所属、ティア・グランツ響長であります」
慌ててティアは頭を下げる。
「貴女が…ヴァンの妹ですね?」
イオンの言葉にルークとカイルは驚く(ルークはフリだが)
「ヴァン謡将の妹君だと!?ならば何故屋敷で襲う必要があったのだ!」
「襲う?それはどういう事ですか、ティア」
カイルの言葉の内容に驚いてイオンはティアに視線を向けるが、ティアは「身内の問題ですので…」と言葉を濁した。
「だから、身内の問題ならば何故屋敷を襲う必要があったのだと私は聞いているんだ、ティア・グランツ!」
「だから、身内の問題だと言ってるでしょう!貴方には関係ないわ!」
カイルの怒気に怯みながらもティアは強気で理由を話す事を拒否する。
「関係ない?何を馬鹿な事を言っている。貴様のせいで我らはこんな所にいるのだぞ」
「それは…悪かったと思ってるわ。だから送ると言ってるでしょう?」
「そんな事は必要ない。それよりも…」
「カイル」
更に言い募ろうとするカイルにルークはイオンの方を見ながら呼んだ。
カイルははっとしたように止まり、イオンに頭を下げる。
「御前で見苦しいものを見せてしまい、申し訳ありません、導師イオン」
ルーク様も…と声には出さずカイルは謝る。
マルクトの地で身分がわかるような尊称をつけるわけにはいかない(髪と目の色でわかる人間にはわかってしまうだろうが)
「いえ、構いません。それより貴方々は何故ここに?」
「お前こそ何で一人でこんなとこいんだよ。導師守護役はどうしたんだ?」
「ちょっとルーク!貴方、イオン様に向かって…」
「それはこちらの台詞だ、女。犯罪者の分際で話しかけるな」
またもや一触即発になりそうな雰囲気に慌ててイオンは「ティア、僕はその方が嬉しいので構いません!」と教団員であるティアの方を止めた。
「イオン様がそうおっしゃるなら…」
ティアは不満そうに頷くとルークとカイルを睨みつけた。
ルークは苦笑し、カイルは見下す。
「僕が何故ここにいるかでしたね。実は草食であるチーグルが何故食料を盗むのか気になってしまって…。導師守護役にも反対されてしまったのですが、どうしても気になったんです」
「なら、俺と一緒だな!」
「え?」
「俺もさ、カイルに反対されたんだけど気になってしょうがなくてさ。無理言って来たんだ♪」
にっと悪戯が成功した子供ようなルークの笑顔にイオンは一瞬驚いた後「同じですね!」とルークと同じような笑顔で笑った。
「でも、護衛なしは駄目だぜ、イオン。俺みたいに我が儘でも命令でも何をしてでも連れてくるべきだ。お前は導師で教団のトップで安全でいる義務があるんだから」
「そうですね…そうするべきでした」
イオンはルークの言いたい事がわかり、しっかり頷く。
ルークはそんなイオンに優しく微笑んだ。
「でさ、お前一人じゃ危険だし、帰してもまた来る気だろ?なら、俺たちと一緒に来ないか?」
「いいんですか!」
「ルーク!無責任よ。イオン様に何かあったらどうする気?」
「じゃあティアはイオンに一人で帰れと言うのか?それともお前が送る?」
「…」
ティアは悔しそうに唇を噛み締めた。
ここまで来れたのはカイルが魔物を一人で倒してくれたからであり(ルークは「貴方様を戦わせるわけには参りません」とカイルに言われて、自分が戦ったらカイルの責任になる事がわかってるので戦わなかった)自分一人ではイオンを守りきる自信がないからだ。
「…じゃあ決まりだ。悪い、カイル。負担が増えて大変だと思うが頼めるか?」
「勿論です。何がなんでもお二人をお守りします」
カイルはそう言って柔らかく微笑むと「では参りましょうか」と再び歩み始めた。


----あとがき--------------------------
これ読むだけで僕があんましティア好きじゃないのわかるなぁ…
こんまま行けば制裁話になりそうな予感☆
どこまで続くかなぁ?

拍手[4回]


「――ィル、カィル、カイル!!!」
揺り起こされて反射的に手元にあった剣の柄を握り、上体を起こすとそこには心配そうなルークの姿。
慌てて柄から手を放し、起き上がる。
「ご無事ですか、ルーク様!」
「俺は大丈夫だよ。お前の方こそ大丈夫なのか?」
ルークの答えにホッとしつつもカイルは自分の格好を見る。
着ていたはずの鎧は何故か見当たらないが、剣はあったのでカイルは少し安堵する。
痛みも感じないし、怪我の心配もないようだ。
「大丈夫です。ご心配いただきありがとうございます。…ところでお訊きしてもよろしいですか?」
「あぁ…って言っても聞きたい事ってここがどこか、と状況についてだよな?」
「えぇ、そうです。誠に申し訳ないんですが、お教えいただけますか?」
ルークは頷いて、まず何故自分たちがここにいるのか、その経緯を話し始めた。
ルークによれば、襲撃犯の名前をティアと言い、(分かりきった事だったが)ヴァンを狙っての犯行だったらしい。
ティアは第七譜術士でそれ故にルークと擬似超振動を起こしてしまい、飛ばされてしまったのだとか…
ルークとティアはタタル渓谷に飛ばされ、夜は魔物が多くて危険だからとティアの提案で川沿いに歩いたのだと言う(逆に危険だとカイルは内心激怒した。ルークたちが飛ばされたのはセレニアの花畑だ。一晩、辺りを見渡せるそこで夜を明かし、朝移動すべきだ)
カイルは入り口辺りに倒れていたらしい。
その時には既に鎧は着ておらず、どんなに揺さ振っても起きなかったとか…
ルークとカイルは、超振動を起こした当事者ではなかったから再構成される時に影響(鎧構成失敗と音素の揺れの影響による睡眠)が出たのだろうと結論づけた。
そのまま留まるのは危険だったのでルークはカイルを担ぎ上げ、川を下り続けると、ちょうど水を汲みに来ていた辻馬車の男がおり、首都まで行くと言うから乗せてもらった。
そして今――
「エンゲーブ…?ってマルクトじゃないですか!」
「そうなんだ。俺もティアも土地感なかったからそんなに飛ばされたとは思ってなくて…お前をずっと担いで歩くわけにもいかなかったし…しかも、肝心の橋が『漆黒の翼』に落とされちまって…」
「そんなっ!」
カイルは真っ青になった。
超振動に巻き込まれた影響とは言え、今の今まで眠り、主人の手を煩わせて(だが、鎧がなくて結果的には良かっただろう。アレにはファブレの紋が入っているし、重い)その上辻馬車に乗らなければないないような状況(と言っても夜だったのでカイルの事がなくとも乗っていたかもしれないが、少なくともカイルが起きてれば首都がどっちの首都なのかくらいは確認しただろう)に追い込んでしまうなど騎士の端くれにもおけない。
落ち込んでいるカイルを見て、ルークは心の中で謝った。
何故なら辻馬車の行き先や引き返せなくなる事を"予め"知っていたからだ。
カイルが超振動に巻き込まれたのはかなり予想外だったが、それ以外は"以前"通り。
そうなって一番困るのはカイルだと知っていてもルークにはどうしても変えたい"未来"があったから…
「(本当にごめん、カイル)」
ルークはもう一度心の中で謝った。
「…そう、ですか。それで、そのティアという襲撃犯は今は?」
「ティアなら村を回ってるよ」
苦笑するルークにカイルは絶句する。
ルークの様子からその襲撃犯は一緒に行動してるのだとわかる。
「ありえん…」
どうやったら一緒に行動する(なんせ彼女は王族誘拐という大罪を犯したのだ)という考えが出てくるのか是非とも教えてもらいたいくらいだ。
「それよりカイル、気になってる事があるんだ」
「何がですか?」
「実はエンゲーブで食料を盗まれるという事件が続いてるらしいんだ」
「…まさかこの時期に訪れた私たちが疑われてると?」
ルークは困ったように笑った。
「うん、まぁ…一回濡れ衣を着せかけられたんだけど、誤解は解けたから平気だよ」
「ルーク様に濡れ衣を着せるとは…」
いつも冷静なカイルの怒気に話さなかった方が良かったかも…と後悔しながらもルークは話を続ける。
「で、犯人はチーグルだったんだけどさ…明日一緒にチーグルの森に行ってほしいんだ。エンゲーブは両国の食料倉庫みたいなもんだし、ほっとけないだろ?」
「それはそうですが…チーグル、ですか?彼らは草食だったと記憶してるのですが…」
カイルの尤もな問いにルークは深刻そうに頷いた。
「話によると被害に合う少し前、チーグルの森より北にある森が炎上したそうだ。おそらくそれが関係してるんだと思う」
「成る程…しかし、危険な場所にルーク様をお連れするわけにはいきません」
「わかってる!俺には無事に屋敷に帰る義務がある。だけど…」
俯いたルークにカイルは困惑する。
話を聞く限り確かに解決しなければならない問題だが、それなら調査隊を派遣して危険なら討伐隊を組むべき事であり、他国の王族であるルークのすべき事ではない。
それはルークもわかっているはずだ。
「…何故、そこまで行きたいのですか?」
「俺は…できるなら穏便に解決したいんだ。だが、討伐隊が結成されればそうもいかないだろ?」
「しかし、穏便にとは言っても相手は魔物です。話の通じる相手ではありません」
「…それでも……」
ルークの固い意志を感じ、カイルは説得を諦めた。
甘いのはわかっているが、ルークの願いは何でもできる限り叶えたいのだ…
「わかりました。ルーク様の決意には負けます。その代わり、絶対にお一人で行動なさらないで下さいね」
カイルの言葉にルークの顔がぱーっと明るくなった。
「ありがとう、カイル!!」
「る、ルーク様っ」
がばっと抱き着いてきたルークにカイルは真っ赤になり、しかし抵抗するわけにもいかず抱きしめ返すわけにもいかず…
「ルーク様…」
「あれ?カイル、顔が赤いぞ?熱でもあるのか?」
「いえ!至って健康であります!!」
「そうか?なら良いけど…」
鈍いルークに、そんなとこも可愛いなぁ…と思いながらカイルは天国のような地獄のような(もしこの事がファブレ家に勤めている者に知れれば地獄を味わう事になるだろうとカイルは悟っていた)気分を味わっていた。

ティアが戻ってきて、カイルと一悶着起こすまで後少し…

拍手[3回]


「裏切り者、ヴァンデスデルカ!」
「ルーク様っ!お離れ下さいっ!!」
襲われそうになっているヴァンの近くにいたルークを遠ざける為にカイルはルークの元まで走った。
優先度は勿論ルークの方が高い。
彼は護衛対象であり、ずっと守ってきた大切な人物だ…ファブレ家にとっても自分個人にとっても…
それに襲撃犯の狙いはヴァン一人のようだし、ヴァンは神託の盾騎士団の総長だ、やられる事はないだろう。
問題はその被害がルークにいく事なのだ。
ルークが弱いわけではない、寧ろ驚くほど強い。
ヴァン謡将が来る時は調子が悪いのか動きが悪いが、一部を除いてだが騎士たちより強いくらいだ。
誘拐された後、初めて手合わせした時は驚いた…誘拐される前より強くなっていたからだ(当人は納得いかなそうに手を握ったり開いたりしていたが)
だが、それでももし少しでも傷がついたらと思うと…自分が許せない。
カイルがそんな事を考えている間にもヴァン謡将と襲撃犯は武器を合わせていた。
そして襲撃犯の杖がルークの方に逸れる。
ルークが慌てて構えた木刀と襲撃犯の杖がぶつかり、強い光を放った。
カイルは慌ててその光の方へと手を伸ばす…そして何かを掴んだ。
「「ルークっ」」
後ろでヴァンとガイがルークの名を呼んだのが聞こえた。
本来ならこの危険な場からルークを安全な場所へ連れ出すべきだった使用人と私念に巻き込んだヴァンにカイルは苛立ちを感じる。
だが、今はそんな場合じゃない。
「ルーク様っ!!」

そしてルーク、襲撃犯であるティア、光の中へと手を伸ばしたカイルは姿を消した。


----あとがき--------------------------
って事でカイルも一緒に飛ばされました。
どうやってエンゲーブに行こうか迷ってます……
ルークだけなら土地感ないという理由でいけるけど、カイルが一緒なら絶対行き先確認するしなぁ…
因みに今まで書く忘れてたけどカイルはアスランのイメージで書いてます。
ルーク至上で、結構強いです。
護衛が主人より弱いわけにはいかない!と猛特訓しました。
ルークも結構強いからカイルはジェイドとタメ張れるかも。

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目を開けた少年は驚いたように目を見開いた後、悲しそうに笑いながら「貴方々は誰ですか?」と尋ねた。


ルークが屋敷に戻ってきて約一週間が経った。
帰ってきたルークは何も覚えておらず、医者によると誘拐のショックによる記憶喪失らしい。
多くの者はその事に嘆き、悲しんだが、この一週間でそれは好意に変わった。
記憶を失ったルークは以前のような子供らしくない王族としての態度はとらず、幼子のようによく中庭で身体を動かしていた。
最初は誰しもその態度に顔をしかめたが、今ではそのような事はない。
始めはルーク付きのメイドからだった。
以前と同じように、朝起こしに行くと「ありがとう」と笑顔付きで礼を言われたのだ。
メイドからしてみればこれは当たり前の事であり、礼を言われる事ではない。
以前の"ルーク"もそれを当たり前としていて礼など言われた事がなかった。
なのでメイドは「礼など必要ありません」と事務的に答えた。
そうするとルークは困ったような顔で「君にとっては仕事かもしれないけど本当にありがたいと思ったから言ったんだ。だから言葉くらい受け取ってほしいんだ…」と言った。
メイドは少し考えた後「では、礼には及びません…でご容赦下さい。それ以外どう答えたら良いか…」と途切れ途切れ言うとルークは嬉しそうに笑って頷いた。
その笑顔と言ったら…以前の"ルーク"は綺麗な顔をしてるというのに滅多に笑わず、そればかりか眉間に皺を寄せて仏頂面ばかりしていた…のに対して今のこの笑顔。
かわいらしい顔が喜びに溢れ、見ている方が幸せになれるような笑顔だ。
メイドは少し頬を赤く染め、笑みを零すと「では、失礼します」と部屋を出た。
それからそのメイドから他のメイドに、騎士に、料理人にまで伝わり、ルークの話で持ち切りになった。
その笑顔が見たいが為にルーク付きのメイドや護衛に立候補する人間が絶えず、ラムダスはかなり困ったくらいだ。
今では「以前のルーク様は…」ではなく「以前のルーク様より…」と親しまれるようになったほどだ(本人は複雑そうだったが)

「なぁ…」
「あ、ルーク様。どうなさいました?」
「お前、"俺"が誘拐された後に配置された騎士だよな?名前は何て言うんだ?」
「カイルと申します、ルーク様」
「!…そうか。なぁ、カイル…稽古に付き合ってもらえないかな?ガイは忙しそうだし…父上には俺から言うからさ!」
ルークの言葉に驚きつつ、断る理由がなかったし、何より誘ってもらえた事が嬉しかったカイルは頷いた。
公爵は今、屋敷の中にいないので了承を取るなら執事長であるラムダスにだろう。
カイルはルークにそう告げると「じゃあ、一緒にラムダスのとこまで行こう!」と窓際に置いてあった木刀を手に取り、部屋から飛び出る。
カイルはその様子を微笑ましそうに見ながらルークの後についてラムダスのところまで行くのであった。



------あとがき-------------------------
わかりにくいかもしれませんが、ルーク逆行です。
で、今回のサブメインはお分かりの通りカイルです。
もし続くような事があれば白光騎士(カイル)×ルークになると思います(CP色少ないと思うけど…)
ってか僕ってオリキャラ苦手だったんですけど、矛盾しない条件下のオリキャラならいけると判明。
自分でもびっくりですよ……
ソフィスは最初のメイドさんです。
あんま出なそう…
続くか不明

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外殻大地を降下させた後、俺は部屋の中に篭りっぱなしだった。
メイドや騎士たちの嫌悪の混ざった視線を受けたくなかったし、屋敷の中にもいたくなかった。
だってここは"ルーク"の場所で俺の居て良い場所じゃない。
だけど、俺には行く場所なんてなくて…結局誰にも会わずにすむ部屋の中に篭った。
勿論、一日中篭っていたら身体が鈍るから夜に人目のつかない場所で剣の素振りはやってたけど…。
そんな中、変わった奴が二人いた。
一人はメイドで、皆が気味悪がってやりたがらない俺の世話(食事を運んできたり、シーツを取り替えたりとか)を毎日欠かさずやるだけでなく、以前と変わらない態度で「ルーク様のお好きな紅茶をお持ちしました」とか躊躇いなく話しかけてきたりとかした(ラムダスでさえ躊躇するのに)
もう一人は白光騎士団のうちの一人。
聞いた話によると誘拐された"後の俺"の護衛をずっと勤めてきたらしい(気付かなかった…)そいつは戸惑っている他の騎士たちには目もくれず、部屋に篭っている俺に「お暇でしたら是非、お手合わせ願えませんか?」と申し出てきた。
その時は断ったけど、夜中に素振りをしてるのを見られて、それ以降から一緒にするようになった。
屋敷にいた約一月。
俺にとって彼らが支えだった。
だからだろうか…?
こんなにも無性に会いたいと思うのは…

もう遅いけど…

さよなら…もう一度会いたかった…カイル、ソフィス…



---------------------あとがき----------
久々のTOAです
ルークの語り、ローレライ開放時
仲間の事が出なかったのはきちんと別れをしたから。
で、心残りが話の二人…ゲームでいましたよね、「ルーク様をお慕いしておりますから」みたいな事言ってたメイドさんと「レプリカって言っても普通だしなぁ」みたいな事言ってた白光騎士!
名前は勝手に捏造
騎士の方は『カイル』メイドは『ソフィス』
続きは書くかどうか不明……


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「やぁ、皆さん。ご機嫌麗しゅう?」
『ルーク』を捨てた少年が緊張のカケラもなく笑いかけてきた。
ガイが嬉しそうに少年を見、他の者は顔をしかめる。
「麗しくないですよ。我々は貴方の尻拭いで大変ですから。」
「別に預言通りになっただけだろ。」
「まぁ!!預言に詠まれていれば何をやってもよろしいと言うのですか!?」
ナタリアの言葉に少年は鼻で笑った。
「この世界はそーゆー世界だろ?預言に縛られた世界だ。それを覆そうとしてるあんたらが異常なんだよ。」
言われてみればその通りである。
ジェイドは普通に納得し、ガイは確かにそうだよなぁ…と少年を見てデレデレしながら同意し、他の者はそれがどうしたの!とばかり少年を睨む。
「それより、あんたらの目的はアルビオールだろ?そこの集会場に責任者がいるから頼めば?」
少年の言葉に、は?と理解出来ないという顔で少年を見た。
「話はつけといた。後は自分達でどうにかしろよ。」
呆気にとられている昔の仲間にひらひらと手を振ると少年は背を向けた。
「ルーク!お前も一緒に行動しないか?」
一人、ずっと少年を見て悦に入っていたガイが去ろうとしている少年にそう問い掛けると少年は溜息をついて振り返った。
「それは断ったろ。それにお仲間さん方は嫌そうだし?」
「反省してるよ~なら仲間にしてあげても良いけどぉ~?」
アニスの言葉に少年は嫌そうに顔を歪めた。
「断る。俺はそんな温い絆なんて御免だ。そんな大口叩くなら俺に勝ってからにしろ。」
む…とアニスは文句を言いたくなったが、少年は強い。
少年が同行を拒否し、自分達の元から去ろうとした時、ジェイドが敵になる可能性があるから潰すと言って不意打ちで譜術を少年に放った。
その時、少年はあっさり回避し、ガイを除いて襲い掛かってきた同行者達を難無く叩きのめしたのだ。
封印術はかけられいたとは言えあの死霊使いまであっさりとだ。
「私としては貴方の尻拭いは貴方自身にやってほしいんですがね。敵に回っていないとは言え、貴方の実力を知った彼らが勧誘し、貴方がいつ承諾して敵に回るかもわからない。それなら一緒に行動して監視していた方が安心できますし、戦力も格段に上がる。我々にとっては一石二鳥ですね。」
「…あんた、話聞いてたか?俺はあんたらと行動する気はないし、弱っちぃあんたらを守ってやる気もない。それともまた戦ってみるか?」
少年の言葉にジェイドはにっこり笑った。
「お断りします♪」
少年は疲れたように息を吐き、額をおさえた。
「あんたと話してると疲れる。じゃあな、急いでんだろ?」
今度こそ立ち去ろうとする少年の後をガイが追おうとする。
「ルーク~!!なら俺がついてく!それなら良いだろ?」
つまり、今の同行者達と別離すると言ってるようなものだ。
何故そこまで少年に囚われているのか理解できない同行者達は慌ててガイを引き留めようとしたが、にゅっと誰かが声をかける前に腕が伸び、ガイの後ろ襟を掴んだ。
「ガ~イ~v貴方まで抜けると前衛がアニスしかいなくなります。これ以上、戦力がなくなるのはきついので貴方の別離は認められません。」
「嫌だぁ~っ!俺はルークと行くんだぁ!!あっ…ルーク、待ってくれぇぇえ!!!」
叫んでいるガイを無視して足を進める少年を引き留めようと手を伸ばすが襟を掴まれているので動けない。
「邪魔するな、ジェイド!俺はルークと行くんだっ!!」
「却下します。どうしてもと言うなら彼のように私を倒してから行きなさい。」
その言葉にガイがマジで抜刀しようとするのでティアとアニスが慌てて止めた。
女性に触られても気付かないくらい今のガイは本気だ。
「おやぁ?彼、もういなくなってしまったようですよ?」
ジェイドの言葉にガイはえっ…と先程まで少年がいた方向を見てみると姿はない。
どうやら暴れている間にいなくなってしまったようだ。
ガーンとショックを受けてるガイを引きずりながらジェイドは「じゃあ、行きますか。交渉も楽に済みそうですし☆」と集会場に入って行った。

「我々が…せめて私が自身の責任を認めていれば一緒にいてくれましたかねぇ…」
呟いた言葉は話し声に掻き消された。


----------------------------------------
あれ?
考えてたより長くなっちゃった…
ってかおかしいなぁ
スレルクで制裁話を書こうとしたのに何故かギャグっぽい(主にガイが)

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